アンダーオーバーフラットライド??? カタカナばかりでようわからん! クルマ専門誌を読むために必要な[いまさら聞けないクルマ用語]とは

■走りの評価(インプレッション)記事に使われているクルマ用語わかりますか?

 自動車評論家や自動車専門誌のクルマのインプレッション記事を読んでいると「何言ってんのコレ? 意味わかんない」というクルマ用語が少なくない。

 「リニアなハンドリングで、コーナリング中はアンダーでもなくオーバーでもないニュートラルステア。乗り心地は上質で路面の凸凹を上手にいなし、軽い上屋と相まってフラットライド。ステアリングインフォメーションもよく伝わってくるので運転していて実に楽しい」。

 という例文の内容を、みなさん理解できましたか? ということで、クルマ用語をできるだけわかりやすく解説していきましょう。

リニアなハンドリングのクルマは運転していて実に楽しい
リニアなハンドリングのクルマは運転していて実に楽しい

●リニアなハンドリング

 リニアはハンドリング、リニアなアクセルレスポンス、という形で使われている。リニアはハンドリングとは、ハンドリングの操作に対して正確にクルマが動いてくれることを表わし、意のままに操れるとも言われる。

●ステアリングインフォメーション

 タイヤを通して路面状況が手に取るようにわかる、秀逸なステアリングインフォメーション……いう感じで使われる。つまりステアリングインフォメーションというのは、ステアリングから伝わる情報のことで、路面の状態、路面との接地感などがドライバーに伝わるさまを言う。往年の北野元選手や長谷見昌弘選手などレーシングドライバーが特に重視されていたのがこのステアリングインフォメーションであったのを思い出す。

●上屋(うわや)

 鋼板プレス製などのシャシー骨格部を車台、ここにエンジンや駆動系部品など走行に必要な部品が組み付けられた後、実際の車体は完成するが、上屋とは窓部分や屋根を含んだ車体の上部構造のこと。上屋の動きとか、上屋が軽いとか表現される。

●しなやかな乗り心地

 ラグジュアリーセダンや高級SUVのみならず、乗り心地に関する最大の誉め言葉が「しなやかな乗り心地」。路面の凸凹からの衝撃を上手にあしらう快適な乗り心地のこと。また、しなやかな乗り心地と、スポーティなハンドリングを両立する、ともよく言われる。

<em>重量配分</em>50:50のクルマは走行中の荷重移動もさせやすく、しなやかな乗り心地でフラットライド
重量配分50:50のクルマは走行中の荷重移動もさせやすく、しなやかな乗り心地でフラットライド

●フラットライド

 R35GT-Rの開発責任者の水野和敏氏は、V35スカイライン開発時にこのフラットライドをウリにしていた。フラットライドとは路面に凹凸があっても車体の揺れが少なく、路面の変化に対しても車体の揺れ、挙動変化が少なくストレスのない快適な乗り心地。

 V35スカイラインは、新世代のプレミアムセダンを目指すため、V6エンジン専用のフロントミドシップのプラットフォーム、FMパッケージを採用し、フラットライドの実現や、高速走行時にも空気抵抗による車両の揚力(リフト)をなくすゼロリフトを実現。

●アンジュレーション
 端的にいうと路面のうねりである。アンジュレーションはタイヤのサイドウォールの凸凹をことも表わす。

●ワンダリング

 クルマが直進中、タイヤが路面勾配などの影響を受けてふらつく現象。発生する原因として、タイヤの劣化や寿命が考えられる。それ以外にもサスペンションの劣化も考えられるのでワンダリングが出たら整備工場で診てもらうことをお勧めする。

●路面のギャップ

 路面の段差、轍、高速道路の繋ぎ目、橋げたのジョイント部のことを表わす。路面のギャップを乗り越える際のクルマ(サスペンション)の挙動を書く場合が多い。

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