ポーポシングがなければポテンシャルのあるクルマだとわかったW13だが…
W13はポーポシングの無い走行でコンセプト通りのダウンフォースを得られれば、金曜日に示したポテンシャルを持っている、それは証明され理解されたわけだ。
これで弱点が暴かれ、その対処への方向性が見つかったはずだから、W13は真のポテンシャルを発揮できるはず……したがってバルセロナ・アップデートでいよいよメルセデスの復活の狼煙が……はいささか短絡的かもしれない。
例え今回で方向性は見つかったかもしれないが、数多くの改良開発を施すには実質1週間は短すぎるし、全ての開発を行うには現行のバジェットキャップ規制は巨大チームメルセデスには足かせとなりそうだ。
糸口を見つけたW13だが…
サスペンションの改造にはモノコックやギアボックスケーシングの改造も含まれるはずで、それらを含めないなら大幅改造は難しい。仮にゼロポッドエアロを通常ポッド型に移行するとすれば、ポッド内インターナルエアロ、熱交換機器類の変更や改造が必要だ。これらをホモロゲーション規則内で効率良く処理するためには、メルセデスはかなり厄介な努力をしなければならないだろう。
【画像ギャラリー】サーキットの特殊な路面に苦しんだマイアミGPを写真で振り返る(5枚)画像ギャラリー津川哲夫
1949年生まれ、東京都出身。1976年に日本初開催となった富士スピードウェイでのF1を観戦。そして、F1メカニックを志し、単身渡英。
1978年にはサーティスのメカニックとなり、以後数々のチームを渡り歩いた。ベネトン在籍時代の1990年をもってF1メカニックを引退。日本人F1メカニックのパイオニアとして道を切り開いた。
F1メカニック引退後は、F1ジャーナリストに転身。各種メディアを通じてF1の魅力を発信している。ブログ「哲じいの車輪くらぶ」、 YouTubeチャンネル「津川哲夫のF1グランプリボーイズ」などがある。
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