ポルシェカイエンがターゲット!
2018年のデトロイトショーに出展されたLF-1リミットレスが、その正体であることは既報のとおりだが、ある信頼すべきトヨタ関係者に最近の状況を直接聞いてみた。
現在はコロナの影響で開発は中断しているとのことだが、心配なのは来年度の開発予算だという。
当初の計画では2021〜2022年のLO(ラインオフ)を目指しているが、実走行試験などはリモートワークとはいかず、このあたりが遅れると2022年の登場になりそうだという。
トヨタは2021年3月期の予想は、今期に比べ営業利益は79.5%減を見込んでいて、開発費用も相当押さえ込まれる可能性があり、開発スケジュールは全車種遅れるのではないかというのが関係者の話だ。
しかし、このLF-1がなくなることはない、と断言する。しかも、新開発の4L、V8ツインターボは予想以上の性能に仕上がりそうだという。
このV8ユニットは現在のLC500に積まれる2UR-GSE型に代わるニューエンジンで、1気筒あたり最も効率のいい500ccで構成される。
いずれLCに採用され、次期IS-Fの心臓部にもなるエンジンで、スポーツ系のユニットは600psオーバーは確実で、おそらくこのLF-1でもその程度は出してくる。なにしろターゲットはポルシェカイエンだ。
カイエンの最上級グレードはターボ。カイエンターボは4L、V8ツインターボで550ps/78.5kgmを誇る。
4L、V8ツインターボのほか、トヨタ初のハイブリッドターボも用意
レクサスはそれ以上の性能を目指すことから580psあたりが1つの目安だろう。LF-1にはさらにニューエンジンが用意されていることも判明している。
カイエンのメイングレードでもある3L、V6ツインターボ、440ps仕様にあたるグレードで、同じ3L、V6ツインターボながら、モーターを組み合わせたトヨタ初のハイブリッドターボとなる予定という。
当然パワー的にもカイエンを上回るはずだし、燃費的にも大きなアドバンテージが得られることになりそうだ。
レクサスは、このベンチマークとなるカイエンを上回ることで、BMW X7、アウディQ7、あるいは4Lターボで最強の680psランボルギーニウルスをも凌駕することを狙っている。
デザインはほぼLF-1に近く、ショーモデル同様、戦闘的でありながら優雅さが感じられるレクサスのアイデンティティに沿ったものだが、実際はショーモデルよりも少し小さくなるという。
量産のボディサイズは、全長5005×全幅1980×全高1595mm、ホイールベースは2990mm程度になると予想される。
注目の価格は、フラッグシップにふさわしく1000万〜1800万円クラスとなるだろう。
強豪ひしめく世界の高級SUV市場で認められてこそ、レクサスが高級ブランドとしてその存在を確固たるものにできる、重要な車種がLF-1なのである。
■新型レクサスLF-1予想諸元
●ボディサイズ:全長5005×全幅1980×全高1595mm
●ホイールベース:2990mm
●エンジン:4L、V8ツインターボ
●最高出力&最大トルク:580ps/83.0kgm
●予想価格:1000万~1800万円
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