2022年末の次期アルファード登場時にヴェルファイア生産終了
現在の最新情報では、次期アルファードのデビューは2022年末あたりが有力。現行モデルの登場が2016年1月26日だったから、約6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
キープコンセプトながら、TNGAによる新開発のプラットフォームを採用一段の上級シフトによる世代交代となる。ボディサイズは全長、全幅はほぼ同じだが、全高を若干引き下げることで、走行安定性を向上させる。
パワーユニットは2.5L&3.5Lのハイブリッドを搭載する見込み。現行モデルは2.5Lと3.5LのガソリンNAと、2.5Lのハイブリッド(4WD)だが、次期型はすべてハイブリッドとし、ガソリンNAは設定しない見込みである。
これは近い将来の電動化の流れに先行させるため。中心となる売れ筋の2.5Lハイブリッドは現行モデルでは4WD車のみであるが、次期型では2WD車も設定されるので、リーズナブルな価格設定が可能となる。
ハイブリッド用のバッテリーは従来のニッケル水素からより高効率&コンパクトなリチウムイオンバッテリーのユニットに切り替えられるので、燃費が大幅に向上するだけでなく、スペース効率も良くなるので、そのぶん、室内居住空間を拡大することが可能になる。
次期クラウンはやっぱりSUVになるのか?
そして、もう1つは次期クラウン。2022年秋の投入が有力で、セダンを廃止し、新型ラグジュアリーSUVとして投入されるのが有力。
次期クラウンSUVは、プラットフォーム&基本コンポーネントはRAV4、ハリアーといったSUVにも使われているGA-Kが採用される可能性が高く、ハリアークラスになる見込み。サイズは全長4800mm程度、全幅1800mm程度と現行クラウンに近いものになるという。パワーユニットは現行クラウンと同じ2Lターボ、3.5L、2.5Lハイブリッドが予想される。
2020年11月11日、中日新聞が一報を打ち、その後読売などの大手新聞が追従した次期クラウンSUV化の記事、11月23日にトヨタイムズが報じた「世界大会取材」以降、動きはない。
テレビCMでもよく知られているトヨタイムズは、俳優香川照之扮する編集長がトヨタのあらゆる活動をレポート形式で伝えていく異色CM。
そのCMはYouTubeなどオンラインでも配信されているが、2020年11月23日、トヨタイムズ「世界大会取材」のタイトルで、サブに「極秘映像を香川編集長が見た!」をつけて配信している。
そのなかに、新型クラウンの映像が流れ、豊田章男社長が説明し、香川編集長が「えっ!? やっちまったなあ! だからマイナーチェンジする代わりにこうするの?(中略)このクラウンすげーぞ、見ちゃったぞ!」と驚く。
現状では、まだクラウンがSUVになるというのは、憶測の域を出ておらず、もしそうであったとしても、これまでのセダンは法人需要向けを中心に、当分は販売される可能性もある。
クラウンユーザー、特に法人需要がアルファードに移行したことがアルファードバカ売れの要因
現行クラウンの売れ行きが大幅なマイナスとなり、逆にアルファードが月販1万台規模で売れるほど好調に推移しているのは、これまでクラウンの中心ユーザーだった高額所得者、法人層の多くがアルファードにシフトしているからでもある。
現行アルファードの見た目の押し出しのよさ、造り、高級感、使い勝手、静かで安定感のある走り、ポテンシャルの高さはクラウンを大幅に上回るようになっている。
クラウンは走りや作りでは一級品であるが、室内の居住空間、使い勝手、乗降性ではアルファードのほうが圧倒的に優れている。
企業の役員クラスのユーザーにとってアルファードは、室内高も高く、オフィスにいる感覚そのままだ。パソコンを携え業務もできるし、いざという時は3列シートだから、室内での会議も可能といった利便性もメリットとなっている。
ノア、ヴォクシーを高級仕様に仕立てて売れたエスクァイアのように、ヴェルファイアの上の豪華仕様として、クラウンヴェルファイアのニーズが日本国内にあるとは思えなくはないが、クラウンのバッジだけを付けただけの現状のクラウンヴェルファイアはそんなに売れるとは思えない。
むしろ、クラウンSUVに続いて、新たな高級ミニバンとして、アルファードのさらに上をいくクラウンミニバンシリーズが登場することを期待したい。
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