トヨタが誇るスペシャリティカー、セリカ。2006年に7代36年の歴史に幕を降ろして以後、その名を聞くことはなかったが、なんと北米でセリカが商標登録されたとの報が飛び込んできた!
先日発表されたbZ(ビーズィー)シリーズの一角を担うのか、それとも…!? スクープ班が掴んだ情報をお届け!!!
※本稿は2021年5月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年6月10日号
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■北米で商登録された“セリカ”はEVスポーツなのか!? それとも水素……!!?
4月19日、上海モーターショーの場でトヨタは、『TOYOTA bZ(ビーズィー)』と名付けられたピュアEVシリーズの第1弾としてミッドサイズSUVのコンセプトカー『bZ4X』を発表し、2022年中盤にグローバルでの販売を開始する予定だと明言した。
このbZは、これまで技術発表などでいく度となくその開発について明らかにされてきたもので、けっして驚きの公開だったということはない。
これまで明らかにされてきたように、スバルとの共同開発によるEV専用新開発プラットフォームだ。
今回はサイズや具体的なメカニズムなどは明らかにはされていないが、スバルのAWD技術を生かした共同開発になるという。
これと同時に、2025年までに15車種のEVを投入し、このうちbZシリーズによるピュアEVは7車種になるということも明らかにされた。
ここで、本誌スクープ班がこれまでに掴んでいた情報との符合があった。トヨタが開発を進めているピュアEVスポーツの存在だ。
北米で「セリカ」の名称が商標として再登録されたとの情報を得て、その存在を探っていたところ、企画開発に近い関係者の情報で、「スバルとの共同開発EVの車種展開にスポーツモデルがある」との、かなり具体的な情報に行き当たったのだ。
これが「セリカ」の名で市販化に向けて開発が進んでいる、というのである。
一方でこの関係者は「EVではない可能性もある」との意味深な言葉も残した。
「必ずしもEVだけが将来のパワーユニットだとは、トヨタは考えていない。もっと幅広い視点で、カーボンニュートラルに対する対応を考えている」との含みのある話をしたのだ。
EVスポーツとは別に、水素エンジンの搭載を念頭に置いたスポーツモデルの研究も進んでおり、こちらがセリカを名乗り登場する可能性もある、との情報もある(自動車の「使用」だけでなく、製造(生産)・販売・燃料の精製や供給・廃棄まですべてのCO2発生量を考慮した「ライフサイクルアセスメント」を考えた場合、純EVよりも比較的バッテリーの小さいPHVや高効率HVのほうが地球にやさしい(かもしれない)、という考え方も出てきている)。
いずれにせよ、「セリカ」が北米で商標されたのは事実。EVスポーツになるか、水素エンジンモデルとなるかはまだまだ未知数だが、新たな「セリカ」がどんな形で私たちの前に姿を現してくれるのか? 楽しみに待ちたい。
今後も最新情報を逐一お伝えする!
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