2月13日、トヨタとダイハツの共同記者会見が行われ、今後ダイハツは国内販売において軽自動車主体とすることが明らかになった。ということは、昨年秋のジャパンモビリティショーで披露された、1.3L、FRのコペンはどうなってしまうのか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部
■認証不正を受けて今後、ダイハツは軽自動車主体に
2月13日、ダイハツの松林淳会長、奥平総一郎社長が退任し、トヨタの中南米本部長井上雅宏氏がダイハツ新社長に就任することが発表された。
今後新たな新体制のもと、トヨタとダイハツが1チームとなって立て直しを計っていく方針だが「ダイハツは軽自動車主体、海外生産はトヨタからの委託とする。将来的にはラストワンマイルを視野に入れたモビリティカンパニーを目指す」と明らかにされた。
軽自動車主体、ということはあのコペンは消滅してしまうのか……。そう、あのコペンというのは、2023年11月の「ジャパンモビリティショー」で発表されたビジョンコペン。
現在の軽自動車のコペンは初代モデルから22年、現行型2代目モデルが登場してから10年となる。そのコペンの将来を示唆するコンセプトカーと出展されたのだが、なぜいまこの時期に出したのかと、非常に驚いた。
初代モデルをオマージュしたエクステリアはファンが多いのに加え、コペンも伝統を感じるモデルとなっているだけに、この路線もアリに感じる。
それ以上に驚くのはクルマ自体がFFの軽自動車からFRの小型車となったことだ。なぜ、あえて軽規格ではなく、1.3Lエンジン搭載の5ナンバーサイズになったのか?
このビジョンコペンについて取材当日、開発責任者に聞いてみた内容は以下のとおり。
「コペンユーザーのなかには富裕層が2台目、3台目としてお使いになっているケースが意外に多く、そのことを踏まえると、コペンは軽自動車であり続けるべきなのか? それよりも軽自動車の枠から飛び出したFRの本格的なスポーツカーとしたほうが輸出できる可能性を含め、販売台数も増えて末永く存続できるのではという構想があったこともあり、この形で出展しました」。
さらに、単刀直入に「市販される可能性はありますか?」という質問に対して、開発責任者は「市販化はみなさんの影響次第です」と市販化される可能性が高いことを伺わせた。
現実味のあるコンセプトカーだけに市販化の可能性も考えてみると、ダイハツには小型商用トラック&1BOXカーのグランマックスというモデルがあり、FRのパワートレーンは存在するので単なる夢物語ではないことがわかる。
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