証言1:首都圏トヨタ店
エスティマはアルファードやヴェルファイアと違った商品性であり、同じコンセプトでフルモデルチェンジすれば必ず売れるようになると信じている。エンジンが古い2.4Lで、安心パッケージの「トヨタセーフティセンス」も装備していないのであれば売りにくい。
それでも根強いファンが存在し、生産中止が伝えられると最終モデルを買い求めてくれるお客さんが目に付く。
よく売れている頃はアルファード、ヴェルファイアのトヨタ車同士が競合し、エルグランドやオデッセイなどとは滅多にぶつかることはなかったから、メーカーとしてはアルファードに一本化しても差し支えないとの判断があったものと思われる。
証言2:首都圏カローラ店
エスティマはこれまでノアの上級シフトユーザーの受け皿として手頃なサイズとコンセプトで人気が高かった。
こちらの代わりは来年からアルファードになるようだが、すべてをカバーできない気がする。アルファードのほうが高過ぎるし、サイズも大きいから手が出せないユーザーが多いのではないかと考える。
どうして現行エスティマをフルモデルチェンジしてくれないのか大いに疑問がある。現行モデルの売れ行きが悪いのは古くなっているからだ。モデルチェンジしアルファードのようなパワーユニットを積み、最新の「トヨタセーフティセンス」を装備すれば復活するのは間違いないと思う。
スープラ、RAV4のように一旦生産中止しても近い将来復活させて再びヒットするようなモデルもあるのだから、エスティマも同じような道をたどればよいと希望している。
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2019年いっぱいで消滅するトヨタ車としてエスティマのほか、マークXがあるが、この2車種では扱いが好対照なのが気になる。
マークXは終了することを大々的に発表し、特別仕様車としてファイナルエディションも設定。それに対しエスティマは生産中止時期とともにオーダーストップまで早められるという始末。
歴史の長さを考えると特別感はマークXとはいえエスティマの扱いが粗末すぎると感じている人も多いのではないだろうか。
ファイナルエディションが設定されたマークXが今後復活する可能性がほとんどないだろう。それに対しひっそりと消滅することになったエスティマについてトヨタは消滅という認識は持っていないのかもしれない。
モデル消滅して小休止後に復活するというケースは珍しくない。
車種リストラにより合理化を推進するトヨタだから楽観視はできないが、これまでスクープしているとおり、燃料電池車として復活するための一時休止と考えられなくもない。
エスティマの復活の可能性は充分にあると期待したい。
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