■わたしが選ぶ「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」…ホンダZR-V
今年は、突出した新しい技術を感じるモデルはなかったかもしれませんが、個人的に心から感服したのが、このZR-V。技術もそうですが、今年運転した中でもっとも良いクルマだなと思ったのも、このZR-Vでした。
最初は一般道と高速道路だけで試乗したのですが、その時には、圧倒的な静粛性とスムーズで滑らかな乗り味に驚きました。これだけでも十分「良いモデルだなぁ」と思っていたのですが、さらに驚いたのは最終選考会の袖ヶ浦フォレストレースウェイで試乗した時のこと。一般道ではあんなに大人しく走っていたのに、サーキットへ繰り出すと、スポーツカーかと思うほどに、アクセル開度に合わせてパワートレインがパワフルに吹け上がり、ロール量も少ないので大きい体躯をしながらも機敏に走ることができるのです。
SUVにも関わらず、自分でしっかりコントロールできる感覚があるところは、まさにホンダ車。
ホンダ車は、ファミリーカーでも「これならドライバーも運転して楽しいだろう」というモデルが多いですが、ZR-Vはその極みだと思います。自分たちの“走り”のブランドのアイデンティティを守りながらも、誰が乗っても快適で心地いいクルマに仕上げられるホンダの技術には心から感嘆してしまいました。
【日本カー・オブ・ザ・イヤー2023-2024結果】
イヤーカー(大賞)…トヨタプリウス
インポートカー・オブ・ザ・イヤー…BMW X1
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー…三菱デリカミニ
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー…日産セレナ
コメント
コメントの使い方良い御判断だったのではないかと思います。ただ、コンセプトをさらに追及すれば、たとえばタウンボックスが今でも三菱にあれば、そっちをベースに作ったろう、とは思うんですよね。そのあたり、独自に軽ラインナップを揃えられなくなってきた三菱のしんどさが垣間見えるようです。
550アトレーで楽しませてもらった自分としては、専用縦置きCVTまで作ったダイハツにこそ、こういったチャレンジをしてほしい。