■居室空間、価格のバランスで競争力は高い
このように次期レヴォーグは、動力性能、走行安定性、乗り心地、燃費、安全装備などの機能を幅広く進化させる。居住空間の広さや積載性はあまり変わらないので、主に走りと安全を高めたいユーザーに注目されそうだ。
また先に述べたとおり、今はワゴンの車種数が大幅に減った。新型のカローラツーリングは、走行性能と乗り心地を大幅に向上させたが、ボディも3ナンバーサイズに拡大されている。しかも後席と荷室は、5ナンバーサイズの先代型よりも少し狭い。
シャトルは5ナンバー車で室内も広いが、クルマ造りはミニバン風で、外観のデザインはスマートさに欠ける。アテンザワゴンは典型的なワゴンだが、全幅が1800mmを超えて大柄だ。
このようなワゴンの品ぞろえを考えると、適度なサイズで後席も相応に広いレヴォーグは、実用性からも注目される。
価格は4WDを採用して安全装備も進化するから、売れ筋グレードが320~330万円だろう。割安とはいえないが、クルマを趣味とするユーザーには、フルモデルチェンジの待ち遠しいワゴンだと思う。
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