■ジャパンモビリティショー開催に向けたジャーナリストの提言!
ジャパンモビリティショーへの期待は膨らむばかりだが、オンラインでの発表会で、主催者の自工会が「皆さんのアイデアをどんどんいただきたい」と言っていたのに注目。誌面で4名のジャーナリストにアイデアを募集した。ぜひ参考にしていただきたい!
■国沢光宏氏:150万円のクルマを競う
私の希望は前回のモーターショーからまったく変わっておらず。今の日本に一番必要だと思われる「150万円で売れるクルマ」をすべての自動車メーカー共通のテーマとし、コンセプトカーを出展してもらうこと。昨今の安全基準や素材の値上がりなど考えたら200万円でもいいですけど……。
ショーに来た人に投票してもらい、なんらかのアワードを作ってもいいと思う。どんなクルマになるかまったく予想できない。スポーツモデルを作るメーカーもあれば、ミニバンもあるかもしれない。
価格を落とすアイデアもたくさんあると思う。オーソドックスなのは「売れ筋を狙い生産台数を多く設定し、コストダウン狙う」という戦略だろうけれど、可能な限りシンプルな構造としてコストダウンするみたいなアプローチだって出てくる。
日本人はフリーハンドだと迷宮に入り込んでしまいがち。制限を付けることによって奥ゆきや工夫も出てくるんじゃなかろうか。安全性も条件に含めることで現実的なクルマの姿になる。興味深いです!
時節柄、電気自動車をテーマにすると面白いかもしれない。その場合、電池のサイズと容量を決める。純粋な車両価格で150万円くらいにしておくと、補助金を勘案して200万円前後になると思う。
電気自動車の開発、現在進行形で各社大いに悩んでいると聞く。さまざまな知恵が出てくることにより、日本車の魅力度アップに繋がるかもしれません。日本の自動車業界を引っ張って行く次世代の有力チームを作り、自工会会長に直訴したらいいと思う!
■清水草一氏:日本各地の「山車」が集合
東京モーターショー時代に不満だったのは、会場に並べてあるクルマたちを見るだけに近かったことなんだ。クルマは動いてないと面白くないんじゃないか? そこをコンパニオンが補ってくれてはいたけど、それも徐々に衣装が自粛になって、年年歳歳、面白くなくなっていたと思うのです。個人的な感想ですが。
ただ2019年の東京モーターショーでは、2つの会場をつなぐ「オープンロード」に光明を感じた。あの広々とした空間で、いろいろ参加型の催しがあったので。
次回のジャパンモビリティショーは、ほぼ完全に国内のお祭りになるわけだよね。だったら今回は、オープンロード的な会場に、日本各地の「山車」に集まってもらって、日本の祭り大集合を開催したらどうだろう。青森のねぶた、京都の祇園、岸和田のだんじり、唐津のくんちとか。山車は文字どおり車輪がついてるわけで、一種のモビリティでしょ。
有名なお祭りは、ニュースでは毎年見てるけど、実物を見る機会ってとっても少ないと思うんだ。私はほとんど見たことがありません。派手な山車は、見栄えもする。そこにあるだけでなんだかワクワクする。それが全国から集まれば、きっと楽しいと思うんだよね!
山車をどうやって運ぶかとか、人をどうするのかとか、難問山積とは思いますが、なにしろお祭りだけに、ジャパンモビリティショーのお祭り感は一気に高まるはず。クルマにあまり興味のない人も楽しめるし、クルマ好きにとっては守備範囲外で、きっと新鮮に感じられるでしょう。
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