インプレッサ22B-STiバージョン 中古車相場:1000万~1500万円

シビックタイプR以外の限定スポーツモデルについても見てみよう。まずはスバル インプレッサ系の限定車のなかでもとりわけレアで人気が高い「スバルインプレッサ22B-STiバージョン」について。
こちらは1998年、WRC(世界ラリー選手権)での三連覇を記念して、そのチャンピオンカーであった「インプレッサ ワールドラリーカー」のボディを忠実に再現し、さらにはエンジンを2.2L化することで、低回転域でのトルク不足を解消したモデル。限定400台が車両価格500万円で発売された。
その400台がわずか2日間で完売してしまった22Bはコレクターズアイテムとして世界中で大人気となり、メーカー希望小売価格500万円だったものが「1000万から1500万円ぐらい」という中古車相場に落ち着いた。
しかしあまりにもレアであり、中古車価格も「応談」と表示されているケースが大半であるため、正味の相場は今ひとつ不明だったりもする。
だが本稿執筆時点ではたまたま1台だけ、GOO-netに価格表示ありで掲載されていた物件があった。
それによれば、車両本体価格は1190.9万円。……走行17万km超の個体でもこの価格なのだから、「22Bの相場は1000万から1500万円ぐらい」とされていた説はいまだ有効というか、昨今はネオクラッシックブームによりさらに1段階上がっているのかもしれない。
S207 中古車相場:430万~548万円
スバルWRX STIの限定車といえば、STI(スバルテクニカインターナショナル)のコンプリートカー。「S207」と「S208」の中古車相場は今、どうなっているのだろうか?
2015年10月29日に予約受け付けを開始したS207は、EJ20型2L水平対向4気筒ターボに専用設計のECUや通気抵抗を50%低減した排気システムを採用。
ピストンとコンロッド、クランクシャフトのバランス取り、ボールベアリングターボチャージャーの高効率化、過給圧のアップなどにより、従来モデル「S206」の320ps/6400rpmから、最高出力を328ps/7200rpmまで向上。
さらにフロントサスペンションに専用開発のビルシュタイン製減衰力可変ダンパー「DampMatic II」などを採用した400台限定のコスペシャルモデルだ。
そしてこれもまた、予約受け付け開始となった2015年10月29日中には完売となってしまったコンプリートカーである。
新車価格は標準車が599万4000円で、「NBR CHALLENGE PACKAGE」は630万円以上。
で、中古車市場に出ているS207の中古車は非常に少なく、10月下旬時点では全国でわずか2台。走行4万km台の標準車が車両約430万円で走行0.6万kmの個体には548万円のプライスタグが付いている。
S208 中古車相場:669万〜850万円

2017年10月25日に発表されたS208は、「Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現した究極のドライビングカー」として開発された450台限定のスペシャルモデル。
独自のチューニングが施された2L水平対向4気筒ターボは最高出力329psを発生し、ギア比を11:1とクイックにしたステアリング機構やフレキシブルタワーバーをはじめとしたSTIパーツ類、可変減衰力サスペンション「DampMatic II」や前後輪のアクティブトルクベクタリング機構の採用等々により、強靱ながらしなやかな乗り味と、シャープなコーナリング特性を実現。
新車価格は標準車が626万4000円で、「NBR CHALLENGE PACKAGE」は689万400円〜710万6400円だった。
で、そんなS208の中古車は10月下旬現在、全国で7台は流通しており、中古車価格は669万〜850万円。
とはいえ、669万円とのプライスボードを掲げているのは走行1.6万kmとなる1台だけで、走行数千kmレベルとなるほかの6台は軒並み750万円以上。つまり「新車時以上に高い中古車」と化しているわけだ。
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