初期型ボクスター 水冷996カレラ…80万円からの激安ポルシェは買っても大丈夫なのか?

水冷996型の満足できる中古車は290万円以上

2002年マイナーチェンジした996後期型。ヘッドライトデザインが911ターボと同形状に変更。エンジンはバリオカムプラスを採用し、3.6Lに拡大、320ps/37.6kgmを発生する
2002年マイナーチェンジした996後期型。ヘッドライトデザインが911ターボと同形状に変更。エンジンはバリオカムプラスを採用し、3.6Lに拡大、320ps/37.6kgmを発生する
前後バンパーも空力特性を改善すべくデザイン変更を受け、フロントフェンダーも15mm拡大された
前後バンパーも空力特性を改善すべくデザイン変更を受け、フロントフェンダーも15mm拡大された
2002年のマイナーチェンジでメーターのデザイン変更をはじめ、ステアリングは3本スポークに変更。さらにダッシュボードにグローブボックス、ダッシュボード中央に引き出し式のドリンクホルダーを配置
2002年のマイナーチェンジでメーターのデザイン変更をはじめ、ステアリングは3本スポークに変更。さらにダッシュボードにグローブボックス、ダッシュボード中央に引き出し式のドリンクホルダーを配置

996型911の中古車情報はこちら!

 まずまず満足できるはずの996型ポルシェ911の価格目安は、2020年11月現在でズバリ「車両価格290万円以上」といったところだ。

 もちろんこれは厳密かつ画一的に線が引けるものではなく、なかには車両価格280万円ぐらいの「程度良好な996型911」もあるだろう。

 だがイメージとして290万円ぐらいを目安に、販売店の店柄・人柄と整備履歴を重視しながらあせらず探せば、先代トヨタハリアーの中古車を買うのと似たような予算感で、まあまあ整備履歴が良好で、変なニオイや謎のうねり音などが発生していない996型のポルシェ911が見つかるはずだ。

 ちょっと目を引く底値の相場でも、買おうと思えばポルシェは買える。しかしそういった値段の個体は――絶対ではないが、多くの場合で……イマイチな状態だからこそ安いのだ。

 ある程度ちゃんとしたモノの値段は、どうしたってある程度以上にはなるというのが、ポルシェに限らず中古車の必然であり、市場経済の宿命でもある。

 とはいえ初代ボクスターの場合で車両150万円以上、996型911の場合で車両290万円以上というのは、購入後の維持においてかかる整備費用を勘定に入れたとしても、ポルシェに乗ることで得られる満足感から考えれば「けっこう安い!」と言えると思うのだが、いかがだろうか?

 まぁ筆者としてもご興味のない人にお薦めするつもりは一切ないが、ご興味があるのであれば、一度真剣にご検討されてみることをお薦めしたい。

 ちなみに996型911の後継モデルである997型(2004~2011年)も、底値系であれば車両280万円ぐらいから探すことはできる。

 しかしこれもまた「車両価格400万円以上」をひとつの目安とすることをお薦めしたい。

2005年モデルのタイプ997で丸型ヘッドライトが復活。前期型は325ps/37.7kgmの3.6Lと355ps/40.8kgmの3.8Lを用意。2008年6月に発表された後期型は直噴エンジンやPDK(デュアルクラッチ式MT)を搭載
2005年モデルのタイプ997で丸型ヘッドライトが復活。前期型は325ps/37.7kgmの3.6Lと355ps/40.8kgmの3.8Lを用意。2008年6月に発表された後期型は直噴エンジンやPDK(デュアルクラッチ式MT)を搭載

997型911(初期型)の中古車情報はこちら!

【画像ギャラリー】なぜこんなに安い? 激安986型ボクスター&996型911の新車当時の写真をチェック!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!