「買っておけばよかった」ではもう遅い! 今からでも間に合う高騰前の輸入中古車TOP5

プジョー106:40万~120万円

ボディサイズは全長3690×全幅1620×全高1370mm。960kgという1トンを切った軽い車体に118ps/14.5kgmの1.6L、直4DOHCエンジンを搭載し、5速MTを組み合わせる
ボディサイズは全長3690×全幅1620×全高1370mm。960kgという1トンを切った軽い車体に118ps/14.5kgmの1.6L、直4DOHCエンジンを搭載し、5速MTを組み合わせる

プジョー106の中古車相場はこちら!

 まずはフランスの「プジョー106」。日本では1995年から2003年まで販売された、当時のプジョーのもっともベーシックなコンパクトハッチバックである。

 本国ではさまざまなバリエーションが存在したプジョー106だが、日本には3ドアの上級グレードのみが正規輸入され、まずは「XSi」という1.6L、SOHC搭載車が上陸。ちなみに左ハンドル+5速MTのみという硬派な設定であった。

 1996年9月にはマイナーチェンジに伴ってXSiが廃番となり、同じ1.6LだがDOHCとなった「S16」が登場。これも左ハンドル+5MTのみで、2002年12月に「S16リミテッド」に変更されたうえで2003年6月まで販売された。

 このプジョー106というクルマは、いってみれば何の変哲もない小ぶりな3ドアハッチバック。電子制御の「での字」もない感じのクルマなのだが、とにかく気持ちよく走れるということで、(日本のごく一部で)かなりの人気を誇っているのだ。

 そういった「素うどんみたいなクルマ」は今後もう二度と新車としては出てこないということで、プジョー106の相場も高騰してもおかしくないのだが、実際はそれほどでもない。

 いや、10年ほど前までは二束三文(?)で買えることも多かったクルマなので、そう考えればすでに高騰しているともいえる。

 具体的には、底値は40万円前後だが、コンディション良好な低走行物件(といっても6万~9万kmぐらい)は80万~120万円ぐらいとなっている場合が多い。

 しかしこの相場も、「素うどんCAR」が順調に絶滅していく今後は、じわりじわりと上昇していくはず。

 売却益が出るほど値上がりすることは(たぶん)ないと思うが、丁寧に乗っていけば、数年後もそれなり以上の値段で買い手が付くだろう。

現行型MINIのMT:150万円前後

2014年4月から日本での発売がスタートした3代目となる現行型MINI。ボディサイズは全長3835×全幅1725×全高1430mm。全幅が1725mmに拡大されて3ナンバーとなったがMINIらしさは健在
2014年4月から日本での発売がスタートした3代目となる現行型MINI。ボディサイズは全長3835×全幅1725×全高1430mm。全幅が1725mmに拡大されて3ナンバーとなったがMINIらしさは健在

現行MINIのMT中古車情報はこちら!

 お次は「MTの現行型MINI」だ。BMWジャパンは2020年2月、それまでは3ドアのMINIには残していたMTを廃止し、7速DCT/8速AT/6速ATとした。

 近年のMINIユーザーは、往年の英国製MINI愛好家たちと違って「走りよりファッション性重視」の人が多いため、MTの廃止がたちまち相場高騰につながるとは考えにくい。

 だがそんな現代版のMINIであっても、やはり「MTで乗りたい人」というのは常に一定数存在する。

 そしてMTの現行型MINIの流通量はさほど多いわけでもない(全体の約6%でしかない)。そのため「最後のMTのMINI」の相場は今後、AT車とはやや異なる曲線を描くはず。

 現在、車両150万円前後(2014~2016年式)で探せるまあまあ低走行な6速MTのMINIを入手し、「乗るのは休日ぐらい」のイメージでさほど距離を延ばさずに維持すれば、意外な化け方をする可能性はあるだろう。

先代BMW1シリーズ:100万~330万円

先代1シリーズは2011年10月に登場。2015年5月にマイナーチェンジし、フロントマスクを一新。ボディサイズは全長4340×全幅1765×全高1440mm。写真はMスポーツ
先代1シリーズは2011年10月に登場。2015年5月にマイナーチェンジし、フロントマスクを一新。ボディサイズは全長4340×全幅1765×全高1440mm。写真はMスポーツ

先代BMW1シリーズの中古車情報はこちら!

 「1シリーズとしては最後のFR車」となった先代のBMW1シリーズも、プチ高騰候補のひとつだ。

 BMWのなかではもっともコンパクトなモデルとして2004年に初代が誕生した1シリーズは、長きにわたってBMWならではのFRレイアウトを採用してきた。

 FF車がほとんどとなる小型ハッチバックでFRを採用するのは偉業というか、さすがはBMW! であったのだ。

 だが2019年8月に登場した現行型(3代目)ではあっけなくFFシャシーに変更し、ステアフィールにこだわるBMW愛好家各位を落胆させた。

 そこで目をつけたいのが、2011年10月から2019年7月まで販売された「最後のFRとなる1シリーズ」の先代モデルだ。

 といっても2011年から2015年途中までの前期型は、よくいえば「おもしろフェイス」で、ハッキリいってしまえばあまりカッコよくないので、FRとはいえ今後値上がりすることはないだろう。

 しかしシャープで男前なスタイリングに一新された2015年5月以降の後期型であれば話は別だ。

 後期型118i Mスポーツの比較的低走行な個体で、なおかつドライビングアシストパッケージが付いている禁煙車を、ミニの場合と同様に「乗るのは休日ぐらい」といったイメージでキレイに維持すれば数年後もFR車ならではのフィールを愛する誰かがけっこうな高値で買ってくれそうだ。

 儲かるかどうかは知らないが(たぶん儲かりはしない)、「二束三文で手放す」みたいなことだけには絶対にならないはずだ。

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