V90クロスカントリーも値落ち幅が大きい
続いて値落ちしている車種として紹介するのは、V90CC(クロスカントリー)だ。
このV90CCはステーションワゴンのフラッグシップモデルであるV90をベースに最低地上高を上げ、専用のエクステリアデザインを採用したクロスオーバーSUVで2017年2月に日本市場に導入されている。
V90CCの中古車の流通台数は3ヵ月前の約80台から現在は約55台へと減少傾向となっている。
その一方で、中古車の平均走行距離は約7000kmから約1万5000kmまで倍増したことで、平均価格は約546万円だった3ヵ月前から約535万円へと11万円の値落ち幅を記録した。
ステーションワゴンの人気がふるわないとはいえ、最新の新車価格が744万~904万円のV90CCがわずか2年落ちでこの価格はオイシイ。
V90CCの中古車の価格帯は約363万~約728万円で、500万円以下のプライスを付けた中古車が約21台も流通している。
グレード構成を見てみると、ガソリン車の上級グレードであるT5 AWDサマムが約17台で最も多く、価格帯は405万~約590万円。
続いて多いのはディーゼルターボエンジンを搭載した上級グレードのD4 AWD サマムの約13台で、価格帯は約539万~約638万円。
そして約8台でD4 AWD モメンタムが続き価格帯は約378万~約530万円となっている。
T5 AWDサマムの新車時価格は794万円だったので、最大の値落ち率は約49%を記録。またD4 AWDサマムの新車時価格は824万円だったので、最大約35%の値落ち率となっている。
したがって流通台数の豊富なガソリン車のT5 AWDサマムがオススメだ。ちなみにガソリン車の標準グレード、T5 AWDモメンタムも値落ち率は約49%となっているが装備面での魅力がサマムのほうが高い。
ボルボ中古車のなかで最も狙い目はV40
そして、ボルボの中古車で現在最も狙い目となっているのが、2019年に生産を終了しているV40だ。
2013年に日本市場に導入されたV40はプレミアムコンパクトで、都市部に多い立体駐車場に対応したボディサイズであることも功を奏して大ヒット。
ボルボブランドの躍進のきっかけとなった。V40は標準モデルに加えて、CC(クロスカントリー)というクロスオーバーSUVモデルも用意されていたが、その両モデルともに大幅な値落ちを記録していて狙い目となっているのだ。
まずは、V40の標準モデルからだ。V40の中古車の流通台数は3ヵ月前の約800台から約630台へと減少傾向となっている。
流通している中古車の平均走行距離は約1万2000kmだった3ヵ月前から現在は約1万8000kmまで延びている。
その動きにリンクして、平均価格は約226万円だった3ヵ月前から、現在は約210万円へとわずか3ヵ月で10万円と価格帯を考えると暴落といえるほどの値落ち幅を記録している。
平均価格の推移を1年というもっと長いスパンで見てみても、2019年12月の約248万円から順調な値落ち傾向が続いており、2020年10月からは値落ち幅が加速して大きくなっているのだ。
V40の中古車の価格帯は約27万~約339万円で、100万円以下のプライスを付けた中古車が約78台もある一方で、300万円以上の高価格帯では、最終モデルとなったT3クラシックエディションの未使用中古車がズラッと並んでいる。
このクラシックエディションは本革シートをはじめとした豪華装備てんこ盛りのグレード。買いそびれたという人やV40を最近注目した人にはオススメのグレードだ。
V40の中古車のグレード構成は初期モデルのT4SEが最も多く約112台。価格帯は約27万~約158万円だ。
2018年12月に設定された特別仕様車のT3タックエディションの約77台。高年式車しかないが、価格帯は約229万~約310万円と走行距離が少ない中古車が中心にも関わらず、最大で約39%の値落ち率を記録している。
そして3番目に多いのがディーゼルターボエンジンを搭載したD4 モメンタムの約60台。
価格帯は約185万~約333万円で、最大約56%の値落ち率を記録した。コンパクトカーでディーゼルエンジンを搭載した数少ないモデルなので、この値落ちのタイミングは見逃せない。
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