ジャガーI-PACE:値落ちが進む
そして2018年導入とe-ゴルフより新しいモデルだが、中古車の流通台数が約37台と豊富なのが、ジャガーI-PACE。
中古車の流通台数も直近3ヵ月は30台以上をキープしている。中古車の平均走行距離も4000kmで横這いとなっているが、平均価格は3ヵ月前の約945万円から約910万円へと値落ちが進んだ。
I-PACEの中古車の価格帯は約738万~約1080万円と高価格だが、新車価格を考えると大きな値落ちとなっている。グレードは最上級グレードのHSEが最も多い。
まとめ/EVの中古価格が安い理由
EV購入の最大の壁となっているのが、バッテリーの寿命と交換費用だ。ちなみに2018年3月に発表された日産リーフの有償交換プログラムによると、24kWhの再生バッテリーが30万円。
そして新品バッテリーの有償交換は24kWhが65万円、30kWhは80万円、40kWhは82万円となっており、走行距離が延びればそれだけバッテリーの交換費用が高くなっている。
そう考えるとはたしてロングレンジを走行できる大容量バッテリー搭載グレードが本当にベストなのかと考えてしまう。
中古車は需要と供給で成り立っているが、やはり走行距離が延びたEVには不安があるから、中古車になるとどうしても安くなってしまうのだ。
それは冒頭で説明したリーフとインプレッサスポーツの買取額の値落ち率を見れば、明らか。同じ現行型の2017年式ではリーフが約57.2%、対してインプレッサスポーツは約37.3%と20%ほどEVのリーフのほうが値落ち率が大きくなっている。
ただし、現行型リーフについてはこの3ヵ月で流通していた約700台のうち、200台も売れており、平均価格は3ヵ月前の約224万円から約234万円に値上がりしていることから、高年式の現行リーフの中古車に関しては今後値上がりするかもしれない。
現在、イギリスやフランスをはじめとする世界各国が2030~2040年代に純エンジン車新車販売禁止という政策を打ち出してきており、さらに日本政府も報道によれば「2030年代に純ガソリン車の新車販売禁止」とする方針のようだ。
今後、EVシフトが加速すれば、需要が増えるため、EVの中古車は値上がり傾向になるかもしれない。
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