シルフィ消滅でブルーバード栄光の歴史に幕! 今こそブルーバードSSSの中古車が欲しい!!

■2代目411型スーパー・スポーツ・セダン、SSSの誕生:1963年9月~1967年8月

411型の1600SSSはブルーバード史上初の『SSS』だ。ここからSSS栄光の歴史が始まる
411型の1600SSSはブルーバード史上初の『SSS』だ。ここからSSS栄光の歴史が始まる

 そして1965年5月、型式が411に変わった時に今も語り継がれている高性能セダンが誕生する。リアピラーの根元に赤のチェッカーフラッグをあしらい、その上にSSSの文字を被せたスーパー・スポーツ・セダン、1600SSS(R411)だ。

 1300SSと同じようにSUツインキャブを装着し、フロアシフトの4速MTやタコメーターを装備した。エンジンは、初代シルビアやフェアレディ1600と同じ1595ccのR型直列4気筒OHVだ。90ps/13.5kgmを発生し、ポルシェタイプの4速MTを駆使すれば最高速度は160km/hに達した。日産はこの1600SSSをラリーカーに仕立ててモンテカルロラリーなどに挑み、サーキットにも送り出した。

■名車中の名車、510ブルーバードSSSが登場:1967年8月~1973年1月

510型ブルーバード1600SSS。1970 年の第18 回東アフリカ・サファリラリーにおいて、国産車初の3冠を達成。昭和の名優・石原裕次郎さん主演の映画「栄光への5000 キロ」で使用されることにもなった
510型ブルーバード1600SSS。1970 年の第18 回東アフリカ・サファリラリーにおいて、国産車初の3冠を達成。昭和の名優・石原裕次郎さん主演の映画「栄光への5000 キロ」で使用されることにもなった

 3代目のP510系ブルーバードがベールを脱ぐのは1967年8月だ。日産が「ビス1本まで新しくした」と豪語したように、パワートレーンもサスペンションも新しくなった。

 エクステリアは、超音速旅客機のSSTをイメージしたウエッジシェイプの伸びやかなフォルムである。時代に先駆けて三角窓も取り去り、エンジンは高回転を苦にしない新設計の直列4気筒SOHCを搭載した。

 ファミリー系モデルはシングルキャブ仕様のL13型だが、フラッグシップの1600SSSは1595ccのL16型直列4気筒SOHCにSUツインキャブとポルシェタイプの4速MTの組み合わせになる。1970年9月にはL18型1.8L、SOHCエンジンを搭載した1800SSSが登場。

 セダンとしてはクラス最強のスペックを誇り、サスペンションはフロントがストラット/コイル、リアはセミトレーリングアーム/コイルの4輪独立懸架だ。優れたハンドリングと上質な乗り心地が自慢だった。

 ブレーキはフロントにディスクブレーキを配している。サファリラリーで史上初の三冠王に輝くなど、タフな走りが際立ったのが510系のSSSだ。

■車格が大型化しUのサブネームが付いた4代目ブルーバードUのSSS:1971年8月~1976年7月

サブネームの「U」はUSER(ユーザー)の頭文字であり、かつ「あなたのU( ユー) です」とも表現されていた。写真はG610型ブルーバード。スカイラインと同じ、直6のL20エンジンを搭載している
サブネームの「U」はUSER(ユーザー)の頭文字であり、かつ「あなたのU( ユー) です」とも表現されていた。写真はG610型ブルーバード。スカイラインと同じ、直6のL20エンジンを搭載している

 1971年夏、4代目となるP610系ブルーバードが登場した。「ブルーバードU」の名で親しまれ、ファッショナブルなスタイリングとブルーバード初の2ドアハードトップが話題になっている。

 1600SSSに加え、1800SSSが誕生し、電子制御燃料噴射装置を装着したL18E型直列4気筒SOHCエンジン搭載車は1800SSS-Eを名乗った。

 また、装備を充実させたSSS-Lや5速MT車も加わる。4代目は510系ブルーバードほど高く評価されていない。だが、1972年には25万台に迫る国内販売を記録し、海外でも多くのファンを獲得している。

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