英国のオークションで1520万円!! ランエボVI トミ・マキネンエディションの中古車は今いくら?

■2021年5月現在で約320台が流通

ランエボVI トミ・マキネンエディション。WRCでランエボを操り、1996年~1999年の4年連続でドライバーズタイトルを獲得したトミ・マキネンの名がついた特別仕様車
ランエボVI トミ・マキネンエディション。WRCでランエボを操り、1996年~1999年の4年連続でドライバーズタイトルを獲得したトミ・マキネンの名がついた特別仕様車

 現在(4月末調べ)、ランサーエボリューションシリーズの各モデルの平均価格を見てみると、エボIの中古車は流通していなかった。エボIIは約249.5万円(4台)、エボIIIは約193.2万円(6台)。

 エボIVは約194.3万円(9台)、エボVは約241.1万円(8台)、エボVIは約248.8万円(12台)。エボVIトミ・マキネンは約448万円(4台そのうち2台は価格応談)。

 エボVIIは約316.3万円(20台)、AT車だったエボVII GT-Aは約220.8万円(14台)。エボVIIIは約280万円(20台)、エボVIII MRは約370万円(13台)、エボIXは約405万円(19台)、エボIX MRは約553.8万円(6台)。

 そしてエボXの平均価格は約280万円(181台)となっているのだ。

 もちろん、500万円以上の高価格帯にはエボXファイナルエディションがズラッと並んでいるが、そのなかに約588万円というエボIX MRの中古車があるように、ランサーエボリューション全世代のなかで約553.8万円と最も平均価格が高いのはエボIX MR。

 次いで高いのが約448万円のエボVIトミ・マキネンだが、価格応談の2台の価格によってはこのエボVIトミ・マキネンが最も高いモデルとなる可能性が高いのだ。それでは、これほど人気の高いエボVIトミ・マキネンエディションについて解説しよう。

■記念限定車「トミ・マキネンエディション」の中身とは?

トミ・マキネンエディション スペシャルカラーリングパッケージ車のサイドラインはボンネットからテールライト横まで伸びる。大型リアスポイラーはGTカーも顔負けの存在感を放つ
トミ・マキネンエディション スペシャルカラーリングパッケージ車のサイドラインはボンネットからテールライト横まで伸びる。大型リアスポイラーはGTカーも顔負けの存在感を放つ
黒と赤の2色でまとめられたスポーティなコクピット。ステアリングはMOMO製の本革巻きを採用
黒と赤の2色でまとめられたスポーティなコクピット。ステアリングはMOMO製の本革巻きを採用
トミ・マキネンのロゴを刺繍したレカロ製シート
トミ・マキネンのロゴを刺繍したレカロ製シート

 エボ6.5とも呼ばれることのある、エボVIトミ・マキネン エディションは、2000年1月8日にGSRが327万8000円、RSが259万8000円で販売された。

 コンセプトは4G63型2L直列4気筒ターボエンジンを搭載した高性能4WDセダン、ランサーエボリューションVIをベースに、WRCカーを彷彿させる内外装を演出。さらにターマック(舗装路)向けに走行性能を特化させたモデルである。

 外観は新デザインのフロントバンパーを採用し、空力特性の向上とエンジンの吸気温度低下による出力性能の安定化を図った。そして、エアブローダクトの見直しにより、さらに空力特性の向上を狙ったフロントナンバーエクステンションを採用。

 WRCワークスラリカーと同じデザインの17インチアルミホイールを装備(RSはオプション)。そしてGSRにラリーカーのディテールを再現するスペシャルカラーリングパッケージをオプション設定した。

 なお、ボディカラーはスコーティアホワイト、サテライトシルバー、ピレネーブラック、パッションレッド、そしてカナルブルーの5色を用意。スペシャルカラーパッケージはパッションレッドのみだった。

 インテリアは、シート生地にレッドファブリック/エクセーヌを採用し、トミ・マキネンのロゴを刺繍したレカロ製シートをGSRに装着。そしてブラック盤面にレッド文字、目盛の専用カラーメーターを採用。

 そしてレッドステッチのMOMO社製本革巻きステアリングホイール、シフトノブ、シフトブーツを採用している。

4G63型2L直列4気筒ターボエンジンには専用チューニングを施し、中低速でのレスポンス向上を実現させた。280ps/38.0kgmを発揮
4G63型2L直列4気筒ターボエンジンには専用チューニングを施し、中低速でのレスポンス向上を実現させた。280ps/38.0kgmを発揮

 走行性能アップのための機能装備は、中低速でのトルク及びレスポンスアップを狙って、コンプレッサーホイール径の小型化及び翼形状を変更したハイレスポンス チタンアルミ合金ターボチャージャーを採用。(GSRは標準、RSはオプション)。

 そしてターマック(舗装路)に照準を合わせた専用チューニングを施したサスペンション(GSRは標準、RSはオプション)を搭載。ステアリングギア比はクイックステアリングギア比仕様に変更。

 排圧低減による性能向上と排気音の低減を狙い、大口径シングル真円テールパープを採用した新構造スポーツマフラーを装備。そしてエボVI RSに標準装備となっているフロントストラットタワーバーをGSRに標準装備していた。

 人気の高い特別仕様車の条件である、スペシャルなエンジン、そしてチューニングされたサスペンションを搭載していることがわかった。

次ページは : ■日本で3台しか確認されていないプレミア級の個体

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