両モデルともに流通台数は減っているが、狙い目はハイブリッドだ
それでは、まずは流通台数の多いヴォクシーから見てみる。
現在、旧型ヴォクシーの中古車の流通台数は約2860台。平均価格は約223.7万円だ。フルモデルチェンジ前の2021年12月時点での流通台数は約3,455台。平均価格は約223.7万円だったので、流通台数は減少傾向だが、平均価格は横這いで推移している。
旧型ヴォクシーの価格帯は約75万~約450万円。さらにトヨタセーフティセンスCを採用した2016年式以降に絞っても、価格帯は約75万~約450万円。流通台数は約2,680台と非常に豊富だ。
2021年式、走行距離500km以下といういわゆるおろしたて中古車は約167台で、価格帯は約260万~約406万円。フルモデルチェンジ前から流通台数は半減となり、価格帯は最安値が約21万円アップしている。
一方の旧型ノアは、約1520台の中古車が流通していて、平均価格は約212.7万円。フルモデルチェンジ直前の時は流通台数約1,940台、平均価格約211.2万円だったので、流通台数は減少し、平均価格は横這いといえる状況だ。
旧型ノアの中古車の価格帯は約83万~約374.8万円で、フルモデルチェンジ前の約82万~約394万と比べると、高価格物件が減少している。そして2016 年式以降に絞ると、流通台数は約1,074台、価格帯は約96万~約365万円となっている。
ノアのおろしたて中古車は、約62台で価格帯は約210万~約389万円。フルモデルチェンジ直前の約70台から若干減少傾向で、価格帯は約200万~約360万円だったので値上がり傾向となっている。
フルモデルチェンジ前後のわずか1カ月で旧型ノア/ヴォクシーの中古車相場には動きがあった。パワートレインは2Lとハイブリッドがあるが、割安感が大きいのはハイブリッドのほう。人気のエアログレードを外せば、コストパフォーマンスは高い。
プラットフォームやパワートレインを一新した新型は魅力的だが、コロナ禍と半導体不足による納車の見通しが立たない状況だけに、ここは、200万円台で高年式の旧型ノア/ヴォクシーの中古車を手に入れて、充実したカーライフを少しでも早く味わうという選択もありだ。
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