■FA20ターボエンジンを積んだ5代目レガシィB4
続いて紹介するのは、2009~2014年まで販売されたスバル5代目レガシィB4。2012年に行われたマイナーチェンジの際に、最高出力300ps、最大トルク400Nmを発生するFA20型2L水平対向4気筒ターボエンジンが搭載された。
この世代の前期型2.5Lターボ車には6速MT車が用意されていたが、残念ながら後期型の2Lターボ車にはCVTのみだった。しかし、スバルの先進運転支援システムであるアイサイトはVer2へと進化し、現在でも充分に満足できる支援機能である。
ボディサイズが大きくなったことで、セールス面で苦戦したこともあり、中古車の流通台数は約18台とかなり少なめ。その影響で、中古車の価格帯も約84万8000~約138万円とかなり割安。高速道路での追従走行が可能なアイサイトVer2が付いたハイパワーセダンがこの価格はかなり魅力だ。
■言わずと知れたスバルのフラッグシップマシン、WRX S4
そして、最高出力300psを発生する中古スポーツセダンとして最後に取り上げるのは、2014~2021年まで販売された先代型の初代スバルWRX S4だ。
WRXシリーズは「スバル最高峰のAWDスポーツパフォーマンス」を実現したモデル。WRX STIは見た目から狼なので、WRX S4をチョイスした。
搭載するパワートレーンは、先ほど紹介したレガシィB4と同じ、最高出力300ps、最大トルク400Nmを発生するFA20型2L水平対向4気筒ターボエンジン+CVT。しかし、CVTは大幅に変速応答速度を向上させたスポーツリニアトロニックとなった。
さらに、運転支援システムのアイサイトはVer3へとさらに進化し、さまざまな機能の制度が向上している。
現在、旧型のWRX S4の中古車の流通台数は約241台で、価格帯は約106万8000~約499万4000円。そのうち約50台が200万円以下で手に入れることができる。
■3.7L V型6気筒エンジン搭載で333psのフーガ370GT
続いては、2022年夏をメドに生産終了となる日産フーガだ。現行型の2代目フーガは2009年に登場し、2010年には3.5L V6エンジン+モーターのハイブリッド車も設定した。
高級セダンのイメージが強いフーガだが、最高出力333ps、最大トルク363Nmを発生する3.7L V型6気筒エンジンを搭載した370GTにタイプSというスポーティグレードが設定されているのだ。
助手席オットマンなどの快適装備はそのままに、専用のスポーツチューンドサスペンションをはじめ、4WAS(4輪アクティブステア)、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ、20インチアルミホイールを採用。さらに、マグネシウム製のパドルシフトやアルミ製ペダルなどインテリアにもスポーティな雰囲気が漂っているのだ。
現在、フーガ370GTタイプSの中古車は約66台流通していて、価格帯は約59万~約339万円。そのうち予算200万円以下でも約58台が圏内となっている。インフィニティエンブレムに変更する必要性のないモデルが多いのが特徴。
コメント
コメントの使い方