新型発売直後が狙い目!?? あの人気中古なりたて車の「買い」と「待ち」 5選

 新しいモデルが発売されると、それまで販売されていたモデルは中古車となり、新鮮味は薄れる。ただ、ものは考えようで、つい先日まで新車として売られていたモデルが、割安に手に入るのも中古車の利点だ。

 しかも、中古車の価格が大きく動くのは、その車種の新型車が登場し、世代交代した時。自車のフルモデルチェンジはもちろんだが、ライバル車がフルモデルチェンジやマイナーチェンジを行ったときでも中古車相場は反応する。

 なぜ、このような現象が起きるのかというと、ユーザーの乗り換えによる下取りや買取車が中古車市場に出回ること。そして、自動車メーカーが抱えている在庫車が中古車市場に出回るのが理由だ。

 特に高年式の低走行距離の中古車が大量に市場に出回ることで、中古車相場は一時的に高騰することもあるのだ。

 ここでは、2017~2018年にフルモデルチェンジを行った人気モデルから、クラウン、ジムニー、フォレスター、CX-5、BMW 3シリーズの5車種をピックアップし、新車発売後、どのように中古車相場が動いたのか。

 そして、現状“なりたて中古車”は買いかどうかを検証してみる。まずは、2018年6月にフルモデルチェンジを行ったトヨタ クラウンから見ていこう。

文:萩原文博/写真:編集部

先代クラウンはじっくり選べる今が買い!

■トヨタ 先代クラウン/2012-2018

先代クラウンロイヤル/全長×全幅×全高:4895×1800×1460mm、中古車平均価格:234万7000円(新車時価格帯:353万-618万円)

 現行型クラウンは一つのモデルに集約されたが、先代は「アスリート」、「ロイヤル」、「マジェスタ」の3タイプに分かれていた。

 最も中古車の流通台数が多いのが「アスリート」で、フルモデルチェンジを行う前から値落ち基調だったが、フルモデルチェンジ直後から寝値落ち幅が大きくなった。直近の中古車の平均価格は3カ月前の281万円から今月は274万円と値落ちにブレーキがかかりつつある。

 それ以上に気になるのが、流通台数の減少だ。わずか3カ月で600台も中古車が市場から姿を消して現在は1500台程度まで減っている。今後はさらに値落ちは鈍化しそうだ。

 一方、クラウンのもう一つの主力モデルである「ロイヤル」は、フルモデルチェンジした直後は横這いで推移していたが、8月になると一気に大幅に寝落ち。しかし、その後は緩やかな値落ちとアスリートとは異なる動きを示した。

 直近の平均価格の推移を見ても3カ月前が240万円で、今月が234万円と横這いといえる値動きとなっている。ロイヤルもアスリート同様に流通台数が1000台から750台まで減少しており、今後は値落ちが鈍くなるのは確実といえる。

 結論としては、クラウンはアスリート、ロイヤルともにじっくりと選べる流通台数が多いうちに買うのがベターではないか。

ジムニーは値落ち傾向!! 人気SUVの先代モデルは買いか?

■スズキ 先代ジムニー/1998-2018年

先代ジムニー/全長×全幅×全高:3395×1475×1725mm、中古車平均価格:81万6000円(新車時価格帯:115万-169万1000円)

 続いては2018年7月に登場した現行型が大人気で納車までかなり時間を要しているスズキ ジムニーだ。

 先代モデルは約20年も販売されていたロングセラーモデルながら、フルモデルチェンジ前の2018年5月から2018年8月まで中古車の平均価格は値上がり傾向を示していた。これは先ほど言ったとおり、ほぼ新車に近い未使用車が大量に出回った影響が出たのだ。

 先代ジムニーの中古車の値落ちが始まったのは2018年末からで、直近3カ月の平均価格の値動きは3カ月前が86万円、今月は82万円と値落ち基調が続いている。流通台数も約2000台と買いの条件が揃っている。

■スバル 先代フォレスター/2012-2018年

先代フォレスター/全長×全幅×全高:4595×1795×1715mm、中古車平均価格:191万1000円(新車時価格帯:
209万-435万円)

 国産SUVの人気モデルであるスバルフォレスターも2018年6月にフルモデルチェンジを行った。先代フォレスターの中古車の平均価格を見てみると、フルモデルチェンジ後から9月ぐらいまでは横這いで推移していた。

 しかし、その後は値落ち傾向へと転じている。これは新型フォレスターに設定されたe-BOXERのデリバリーのタイミングと重なる。売れ筋モデルのe-BOXERを搭載したアドバンスの納車後に先代フォレスターの値落ちが加速し始めたのだ。

 直近3カ月の先代フォレスターの平均価格の推移を見てみると、3カ月前の時点が196万円で、現在は191万円と小幅な値落ちになっている。

 そして、流通台数は3カ月前の時点では900台をオーバーしていたが、現在は770台と減少傾向。すでに先代フォレスターの中古車相場はフルモデルチェンジの影響は薄まりつつある。

 先代フォレスターにはターボエンジン搭載車が設定されていたが、現行型にはなく、特にターボ車の中古車人気が高まっているのだ。

■マツダ 先代CX-5/2012-2016年

先代CX-5/全長×全幅×全高:4540×1840×1705mm、中古車平均価格:170万2000円(新車時価格帯:205万-348万円)

 同じく国産SUVの人気モデルであるマツダ CX-5は、2017年2月にフルモデルチェンジを行っている。2012年に登場した先代モデルはフルモデルチェンジした後も値落ちは緩やかで高値をキープ。

 しかし、2018年5月になって値落ち幅が大きくなったのだ。先代CX-5の平均価格を見ると3ヵ月前が175万円で、今月は171万円と相場は落ち着きを見えており、流通台数も1500台を超えるなど増加傾向となっている。約1年前は平均価格185万円だったことを考えると先代CX-5の人気の高さがうかがえる。

輸入車ではBMW 3シリーズも流通豊富

■BMW 先代3シリーズ/2012-2019年

BMW 先代3シリーズ/全長×全幅×全高:4645×1800×1440mm、中古車平均価格:262万2000円(新車時価格帯:399万-875万円)

 そして、最後は2019年2月に7年ぶりのフルモデルチェンジを行ったばかりのBMW3シリーズセダン。3シリーズは昨年から新車を大幅値引きして販売していたが、一体中古車相場はどうなっているだろうか。

 フルモデルチェンジを行う前の平均価格は279万円でほぼ横這いで推移していた。そして2月にフルモデルチェンジを行うと値落ちに転じて、現在は260万円まで寝落ち。わずか2カ月で20万円以上平均価格が下がっているのである。

 流通台数はフルモデルチェンジ以降1000台をキープしており、しばらくは豊富な状況が続きそうだ。

◆  ◆  ◆

 
 こうして、フルモデルチェンジと値落ちのタイミングを見てみたが、クラウンはアスリートが即値落ち、ロイヤルがやや遅れて値落ち。

 ジムニーは一旦値上がりした後値落ち。フォレスターとCX-5はしばらく横這いが続いた後値落ち。そして、BMW3シリーズは即値落ちと車種によってバラバラとなっている。

 ただし、フルモデルチェンジすると中古車相場が下がるというのは間違いないことはわかってもらえたはずだ。

 同じ車種でも年式によって値動きが変わってくるので、そういう場合は車検サイクルにあたる3年、5年、7年落ちを狙うとお得な買い物ができる。

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