中型の排気量ならではの取り回しさのしやすさと、個性あふれる魅力ある車種が揃っているカテゴリーになる251〜400cc。2024年のウェビックバイク選びの【人気総合ランキング】を元に、上位モデルをピックアップしてみた。生産終了済みのマシンたちが上位に多く揃った面白いランキングになった。5位から1位まで詳しく説明していこう。
※当ランキング記事は2023年12月23日に制作したものになります
5位 ドラッグスター400 ヤマハ
5位にはヤマハの本格400ccアメリカン、ドラッグスター400がランクイン。XVビラーゴの後継として誕生し、スタイリッシュなロー&ロングボディと快適で上質な走行フィーリングを持ち、1996年の登場以降、長年400ccクラス唯一の空冷モデルとして、クルーザーカテゴリーの人気モデルとなっている。1インチ径のバーハンドルやバターナイフ型サイドスタンド、ダブルクレードルフレームなどこだわった造りもアメリカンらしい。なお、2009年よりは待望のフューエルインジェクション化がなされた。また、鞍型シート、スチール製前後ディープフェンダー、フロント幅広タイヤ、 シーソー式シフトペダルなどを備えたドラッグスタークラシックも存在した。
幅広のタンクは存在感があり、ライディング中ずっと目に入るだけに、アメリカンに乗っているんだという所有感に包まれる。399cc V型2気筒の空冷エンジンはパワーは30PSとなっており、軽快に回り、街中でもとても取り扱いやすい。スペックでは車体重量は234kgと結構重いかなというイメージを持つが、実際に乗ってみると意外や軽く取り扱うことができる。カスタムベースとしても人気の高かったモデルで、販売が終了されている現在でも多くのカスタムパーツが入手可能だ。現在このクラスのクルーザーは絶滅しているので、中型免許で乗れるお手軽本格アメリカンとして、おすすめのモデルだ。
Webikeユーザークチコミを見ると、ルックスが4.56ポイントと高評価。本格アメリカンのルックスに魅了される方が多いということだろう。走り、燃費、メンテナンス性ついてはいずれも3ポイント台。大柄なクルーザーカテゴリーの車両だから仕方ないが、とりまわしは2.92ポイントと少し低めとなっている。
4位 CB400スーパーボルドール ホンダ
4位にはCB400スーパーボルドールがランクイン。トータルバランスに優れたCB400スーパーフォアをベースとした兄弟モデルで、ハーフカウルを装着したのがCB400スーパーボルドールだ。ミドルクラスとしては大柄な見た目。並列4気筒のエンジンは56PSを発揮し、スムーズなエンジンは特性もよく、全回転域でパワフルで低速域でも力強い。その車格と並列4気筒エンジンを搭載していることもあり、このクラスとしては重い206kgの重量だが、それがかえって高速走行時の安定性にもつながっている部分もあるだろう。ハンドル位置が高いので、姿勢が前傾すぎずにアップライトなポジションで、長距離ライディングでも楽チン。
最新モデルのメーターは自発光タイプで視認性が高く高級感があり、スピードメーターとタコメーターの間には、ギヤポジションや燃費系などを表示する液晶パネルがある。装備は豪華で、グリップヒーターとETC車載器を標準で装備されていた。また、ハーフカウル左右には収納スペースがあり、スマートフォンなどが収納でき、左側は鍵付きとなっているので便利だ。販売開始以来とても人気のあるモデルであり、このモデルは2005年にデビューし、中型のバイクとしては高価格帯の車両であったが、絶対的な知名度を持って確実に販売に繋げてきた。2022年に生産終了されてしまったが、長年売れ続けられたことにも納得いくマシンだ。
Webikeユーザークチコミを見ると、ルックスが4.53ポイント、走りが4.52ポイントと高評価。とりまわしも重量感あるマシンには意外に4.02と高めの評価となっている。
3位 ニンジャ400 カワサキ
3位にはニンジャ400がランクイン。最新モデルは2018年にモデルチェンジを受けた、250ccクラスをベースに398ccエンジンを積んだフルカウルスポーツモデル。250と同じコンパクトさで車重は167kgと1kgしか変わらづ、取り回しはとても軽い。シート高は785mmとニンジャ250よりも10mm低くなっている。エンジンも250より6PSアップで45PSを発揮し、400エンジンのパワフルさと余裕を兼ね備え、トルクにも粘りがあるので、目一杯回して乗るような走り方をしなくても良い。万人に受け入れられるライトウェイトスポーツにまとめ上げられているのだ。
Ninja H2からインスパイアされたというトラスフレームは高い剛性を誇り、軽量化と走行中の安定感に大きく貢献している。シャープでエッジの効いたデザインのフロントマスクを持っており、ポジションは見た目よりアップライトで、長時間のライディングでも疲労感は少ない。新車価格は77万円からと、ライバルよりもだいぶ安い値段を実現している。
Webikeユーザークチコミを見ると、ルックス、走り、燃費、とりまわしがいずれも4ポイント以上と高評価。バランスの良いマシンの素性がクチコミにも現れている。
2位 SR400 ヤマハ
2位には43年の長い歴史を持つモデル、SR400がランクインした。SR400は、欧州市場で特に人気の高かったオフロードモデルXT500のエンジン・フレームをベースに、オンロードスポーツに仕立て、1978年に市場に誕生した。XT500がベースとなったため、SRも500を主力モデルとして生産されたものの、国内では中型二輪免許への対応から、エンジンをスケールダウンしたSR400が中心機種となった。登場以来、足回りやブレーキなどの変更などを受けたこともあったが、基本的には大きく変更なく販売が続けられていた。途中、排出ガス規制の影響を受け、2度の生産終了が発表されたが、そのたび対策を受けて復活していた。しかし、2021年に再び生産終了が発表され、長い歴史に幕を閉じた。
登場から英国車を彷彿させるトラディショナルなスタイルが大きな魅力として注目されていた。2010年からのモデルには、FI化や触媒の装備などがなされ、最後のモデルとなる2018年からは、更なる排出ガスの浄化とキャニスターの追加などがなされており、FIということで優れた動力性能や始動性を実現していた。ハンドリングやエンジン特性などはクラシックを感じさせる部分が多く、独特なテイストとなっていた。エンジン始動はキックのみであったがそれを儀式と呼ばれたことや、二輪としてうまくまとまっていたので、多くのライダーに愛され続けた超ロングセラーモデルとなったのだろう。ノーマルでも乗るのもよし、カスタムしても良しのユーザーを問わない車両である。
Webikeユーザークチコミを見ると、ルックスが4.53と高評価を獲得で当然な結果となっている。意外なのはメンテナンス性が4.36と評価が高いことで、他の車種と比べてもダントツに高い。シンプルな設計や単気筒エンジンでいじりやすいということなのだろう。
1位 CB400スーパーフォア ホンダ
1位に輝いたのはCB400スーパーフォアだ!ネイキッドブームの最中に誕生し、ブームを30年に渡り支えてきたモデルである。ネイキッドが爆売れしていた時代、市場では劣勢だったホンダが、起死回生の一手として1992年に投入したのが、NC31型の初代CB400スーパーフォアだった。CBシリーズの伝統を色濃く受け継いだグラマラスなネイキッドスタイルのボディに、水冷の直4エンジンを搭載し、完成度の高さでベストセラーとなった。バイクらしさを強調するルックス、ツインショック、バーハンドルなどネイキッドの要素もうまく押さえられていた。
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