「ファストバック」という名のとおり、屋根を閉じれば流麗なクーペそのもの。これまでのオープンカーとは一線を画すスタイルがロードスターRFの魅力だ。
ただ、ソフトトップのロードスターと比べると、約75万円高いRF。果たしてその価値はあるのか?
本記事では、現ロードスター“ソフトトップ”オーナーが動画を交えて検証する。
文:WEBベストカー編集部/写真:西尾タクト
個性的なハードトップ、“世界最速レベルの開閉スピード”は本当か?
■開閉スピードは約13秒!
オープンカーの魅力は何といっても、屋根を開けた時の解放感。
風を感じながら軽快にワインディングを走るもよし、メイン写真のように都会のど真ん中で普段なら運転中に見上げることができないスカイツリーを楽しむもよし。どちらもロードスターの“得意分野”だ。
さて、ロードスターに追加されたRF。肝となる電動ルーフの使い勝手は幌と比べてどうなのか? さっそく試してみた。
注目の開閉タイムは約13秒! このタイム速いのか? 遅いのか? ズバリ、電動ルーフ車のなかでは“かなり速い”。
■RF、電動ルーフのここが○
一般的な電動ルーフ車だとルーフの開閉にかかるタイムは20秒前後。スタイルと開閉時間の早さをこれだけ両立しているのは「お見事!」のひと言だ。
開閉方法もボタンワンタッチでとてもわかりやすい。RFは間違いなく電動ルーフのなかでは世界トップレベルの使い勝手を持っている。
加えて、室内の遮音性がソフトトップより優れているのもポイント。ソフトトップは特に100km/h程度で高速道路を走ると、かなり走行音が気になる。
その点、RFは「ラジオの音声を問題なく聞き取れる」レベルなので、“屋根を閉めている時も快適に走りたい派”ならRFがオススメ。
■RF、電動ルーフのここが×
とはいえ、手動の幌を持つロードスター・ソフトトップの実力は伊達じゃない。
筆者はこれまでロードスターの幌の開閉を、それこそ何百回と行ってきたが、5秒もあれば無理なく開閉できてしまう。
「開く」アクションこそ小柄な人の場合、少し身を乗り出すのできつい体勢になるが、「閉じる」アクションはワンタッチで楽々。手動ながら幌の開閉操作に力が要らないのも魅力だ。
「それなら幌で充分じゃない?」と思うなら、ソフトトップを買ったほうが後悔は少ないだろう。
コメント
コメントの使い方