日産が新型キックスを6月3日に発売へ! 進化した「e-POWER」を同車に初搭載する見込みで、今後日産の主力車種でe-POWER攻勢が始まる!?
2020年期待の日産車といえば、ジュークに替わって日本導入するとみられている新型キックスだ。既報のとおり5月にも発売される見込みだったが、遠藤徹氏の取材により新たな情報がもたらされた。
この新型キックス、実はノートで人気に火が付いた「e-POWER」の改良版が初搭載されるという。そして、今後はこの進化版e-POWERが順次、他車種へと展開されることになりそうだ。遠藤徹氏がレポートする。
文:遠藤徹
写真:NISSAN、CG:ベストカー編集部
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新型キックスで初搭載! 進化版e-POWERの改良点は?
日産はジュークの後継モデルである「新型キックス」を5月下旬に発表、6月3日に発売する方向でスケジュール調整をしている模様だ。
ジューク(※2019年末に国内生産を終了)よりもひと回りサイズアップし、オーソドックス系のSUVシェイプを採用する。
パワーユニットは当面改良版の「e-POWER」のみを搭載する。同ユニットは現在、ノート、セレナに搭載し人気を集めているが課題もある。アイドリング時のエンジン音がうるさいこと、エンジンブレーキが利き過ぎてワンペダルでの停止がスムーズにできないこと、などである。
そこで新型キックス用の同ユニットではエンジンの静粛性、リーズナブルなワンペダル操作の実現のために1.2Lエンジンのマウント向上やモーター、バッテリー容量調整などで大幅な改良を行っている。
2WDや4WDユニットとのマッチングについても改良を加え、ラフロードでの走破性も進化させる。
パワーユニットは当面このe-POWERのみの搭載だが、今後は1.5L・NAガソリンや1.6Lターボ車についても順次追加設定するものと思われる。
対抗モデルはトヨタ C-HR、ホンダ ヴェゼルのハイブリッドモデルが想定されることから、車両本体価格は250万~300万円程度に設定される見込みである。
当面の月販目標は5000台程度で、同クラスコンパクトSUVのトップセラーを目指す構えである。販売店向けの商品説明会は4月下旬、先行予約の受付を開始は5月初めからの見通しである。
キックスに続く進化版e-POWER搭載車は新型ノート!
今秋の2020年9月頃にはノートをフルモデルチェンジする。従来の5ドアハッチバックモデルは人気が高かったからキープコンセプトでの正常進化となる。
プラットフォームは、新開発で軽量化しながら捩じり走行時での剛性を高め、低燃費化へ寄与させる。パワーユニットは、3気筒1.2LのNAガソリン、同スーパーチャージャー、それにキックスと同じ「e-POWER」を移植する。
1.2L&同スーパーチャージャーは、大幅改良か新開発で燃費&性能、静粛性の向上が図られる。このほかホイールベースを延長した別バージョンの両側スライドドア、3列シート7人乗りの新型コンパクトミニバンの開発が進められている。
こちらのパワーユニットはe-POWERのみの搭載と思われるが、こちらは「ノートシリーズ」の派生モデルになるのか、別ブランドで独立させるのかは現段階ではっきりしていない状況にある。
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