みなさん、桑田佳祐氏の最新作『人誑し/ひとたらし』のオフィシャルミュージックビデオを見ましたか? 劇中に出てくる「あのクルマは何?」って思ったことだろう。そこで、どんなクルマが出てきたのか、ベストカーならではの審美眼で解明していきたい。外れていたらごめんなさーい!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
真っ赤なFC3C型RX-7に颯爽と乗る70歳の桑田佳祐氏がカッコいい!
桑田佳祐氏の最新作『人誑し/ひとたらし』(2026年6月24日発売)は、2026年7月6日付オリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得した。初週売上は11.6万枚で、『いつも何処かで』(2022年)に続く7作連続・通算9作目のアルバム1位となった。また、この作品で桑田佳祐は70歳4カ月でのアルバム1位を達成。
さすが桑田さん! FC3C型RX-7カブリオレをKK線で走る姿もカッコいいけれど、『人誑し/ひとたらし』も最高です!
ということで、公式ミュージックビデオを見ていると、KK線の道路上に停められたクルマのなかを桑田さんが歩いていくシーンが出てくる。
クルマ好きなら、「映っているクルマはどんな車種なのか?」、「もっと見たい!」「もっと知りたい!」と思った人が多いのでは? と思ったので、映像を見ながら解析しました。
旧車からアクアまで車種選びが凄い?
■0:57/1:45 R33型スカイライン:1993~1998年
しょっぱなからなんだろーこれ? と難問だった。MX-6、GT-RじゃないR33GTS、S15シルビアとさんざん悩んだが、R33型のGT-RじゃないGTSではないだろうか?
R33型スカイラインは、居住性や高速安定性を大幅に向上させた9代目スカイラインである。
ボディサイズは先代より拡大されたことで「大きすぎる」と言われたこともあったが、サスペンション性能や剛性は飛躍的に進化し、ニュルブルクリンクで当時の量産車最速タイムを記録するなど、高い実力を備えていた。GT-Rの陰に隠れがちだが、GTS25tやGTS系も現在では人気が高い。
搭載エンジンはRB20E、RB20DE、RB25DE、RB25DET、RB26DETTを設定。GT-R用RB26DETTは2.6L直列6気筒DOHCツインターボで最高出力280ps、最大トルク37.5kgmを発生した。
違うよ、これ! と思った方はコメント欄にお願いします。
■1:39/1:55 KPGC10型スカイラインGT-R:1970~1972年
映像ではオレンジ色のハコスカが見える。さすがに本物の2ドアハードトップGT-Rなのかは、S20エンジンを積んでいないGTなのか映像からは判別できないが、本物ということにしたい。フロントウィンドウ上には水野ワークスのステッカーが貼られていた。
通称ハコスカGT-Rはレース参戦を前提に開発され、デビュー以来49連勝という伝説を築いた。2ドアハードトップ化された1970年モデルは軽量化によって戦闘力をさらに高め、日本のGT-R神話を築いた存在である。
搭載されるS20型は2L直列6気筒DOHC。最高出力160ps、最大トルク18.0kgmを発揮。当時としては驚異的な高性能エンジンだった。
ハコスカGT-Rの相場は、3000万円いや4000~5000万円レベルである。
■1:50 トヨタ セラ:1990~1995年
これは映像から一発でわかる。もはや多くの説明を必要としないだろう。セラはバブル期ならではの遊び心を具現化したクルマだ。
最大の特徴は量産車初採用となるグラスキャノピーとバタフライドアである。まるでスーパーカーのようなスタイルながら、ベースはスターレットで扱いやすさも兼ね備えていた。
エンジンは1.5L直列4気筒DOHCの5E-FHE型のみ。最高出力110ps、最大トルク13.5kgmを発揮した。
■1:50/2:02 初代アクア:2011~2021年
これもひと目見ればオレンジ色の初代アクアとわかるだろう。プリウス譲りのハイブリッドシステムをコンパクトカーへ搭載し、低燃費時代を切り開いたモデルである。発売後は長期間にわたり販売ランキング上位の常連となり、日本を代表するハイブリッドカーとなった。
1.5L直列4気筒1NZ-FXE型エンジンは最高出力74ps、最大トルク11.3kgm。モーターは61ps、17.2kgmを発生し、高効率なハイブリッドシステムを構成した。
■1:51 日産エスカルゴ:1989~1990年
ひと際目立っていたのが、フロントバンパー、ルーフ、フェンダーをブルーに塗装したエスカルゴ。
エスカルゴは、1989年に日産が発売したパイクカーシリーズ第3弾である。Be-1、パオに続いて登場し、1950年代のヨーロッパ製デリバリーバンをモチーフにした愛らしいデザインが特徴だった。
車名の「エスカルゴ」はフランス語で「カタツムリ」を意味し、ルーフ後方が丸く膨らんだ独特のスタイルもカタツムリをイメージしている。
ベースは2代目マーチ(K10型)で、FFレイアウトを採用。コンパクトなボディながら荷室は広く、リアゲートは大きく開くため、配送や移動販売など商用用途にも適していた。
一方で、レトロな外観から個人ユーザーにも人気を集め、生産期間はわずか約1年だったにもかかわらず現在でも根強いファンが多い。中古車市場では希少価値が高く、コンディションの良い個体は高値で取引されている。
搭載エンジンは1.5L直列4気筒SOHCのE15S型で、最高出力73ps、最大トルク11.4kgmを発揮。組み合わされるトランスミッションは3速ATのみで、街中での扱いやすさを重視した設定となっていた。見た目のインパクトだけでなく、実用性もしっかり兼ね備えた「走る雑貨」ともいえる1台である。
■1:55 初代セリカ リフトバック:1973~1977年
歩いている桑田氏の右側に駐車している車体が傾いているクルマは、薄いブルーの初代セリカリフトバック。おそらくローライダー仕様なのだろう。
セリカリフトバックは「だるま」と言われたクーペと違い、ファストバックモデルで、スペシャルティカーとして人気を集めた。アメリカンマッスルカーを思わせるスタイルから「日本のマスタング」とも呼ばれた。GTグレードは若者の憧れだった。
代表的な2T-G型1.6L直列4気筒DOHCは最高出力115ps、最大トルク14.5kgmを発生した。









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