派手さゼロでも超優秀!! 地味なのに売れ続けるロングセラーカー5選

派手さゼロでも超優秀!! 地味なのに売れ続けるロングセラーカー5選

 高級ミニバンやスポーツカーほどの華々しさはないものの、常に堅調な売り上げを記録するクルマは存在している。派手な自己主張はしない、だけどしっかりと売れている。そんなクルマたちにスポットを当ててみよう。

文:長谷川 敦/写真:スズキ、ダイハツ、トヨタ、日産

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みんなの生活を支える商用車

●トヨタ プロボックス

「まだあったの!」とは言わせない!! 地味すぎるけど実は売れているクルマ5選
街中で見かけない日はないと思えるほど普及しているトヨタ プロボックス。商用目的で開発されていて、総合性能の高さからロングセラーになった

 流行や経済状況に左右されやすい乗用車とは違い、主に商用で使われるクルマには長年にわたって堅実なセールスを記録するものが少なくないが、なかでもトヨタのプロボックスはそうしたクルマの筆頭といえる。

 プロボックスが初めて登場したのは2002年で、初代ヴィッツのプラットフォームを流用したバン(ステーションワゴン)として誕生した。

 その特徴は安くて頑丈なこと。2014年に登場した現行型の販売価格は、ガソリンエンジン搭載のエントリーモデルで約192万円~と抑えられていて、これが商用車にとって有利なのは間違いない。

 バンタイプのため荷室のスペースは広く、商品や機材など、仕事で使うアイテムが多数積めるのも魅力的だ。

 初代プロボックスは2002~2014年まで販売されたロングセラーになり、現行型も販売開始からすでに12年が経過するが、人気は今も変わらない。

 近年では自家用車としてプロボックスを使用するケースも増えているが、現行型は4ナンバーの商用車のみが設定されているため、自家用で使う場合には毎年車検など、通常の乗用車とは異なる点もあるので注意したい。

●日産 NV200バネット

「まだあったの!」とは言わせない!! 地味すぎるけど実は売れているクルマ5選
2009年にデビューした日産のミニバン・NV200バネット。バネットシリーズ5代目のモデルだが、この世代からマツダのOEMではなく自社開発に戻っている

 日産が1978年に発売したバネットは、商用をメインに開発されたキャブオーバータイプのミニバン&トラックであり、2代目までは日産製、1994年に登場した3代目と、それに続く4代目はマツダ・ボンゴのOEM車だった。

 そして2009年にはバネットのバンタイプに後継車が誕生する。

 NV200の名称が追加された事実上の5代目バネットバンは、それまでのキャブオーバー型からボンネットバンへと姿を変え、商用4ナンバーに加えてワゴンタイプの5ナンバー車もラインナップされていた。

 なお、従来型のバネットも4WD&ディーゼルターボモデルは2016年まで継続販売している。

 久しぶりの自社開発となったNV200バネットは使い勝手が良く、日本国内は元より海外での販売や他社へのOEM供給も行われた。

 発売から17年を経過した現在でもその人気は健在であり、車中泊対応仕様のNV200バネット MYROOMもリリースされるなど、ユーティリティぶりを発揮している。

トールワゴンの売れ筋たち

●スズキ ソリオ

「まだあったの!」とは言わせない!! 地味すぎるけど実は売れているクルマ5選
スズキ製トールワゴンのソリオ。現行型はワゴンRワイド時代から数えて4代目で、2020年11月に販売開始。2025年以降はマイルドハイブリッド車のみが販売される

 1993年に登場すると、利便性や経済性の高さからすぐに人気モデルになったスズキの軽トールワゴンがワゴンR。

 そのワゴンRの普通自動車版がワゴンRワイドで、ワゴンR+→ワゴンRソリオという変遷を経て、2005年にスズキ ソリオの名称に落ち着いた。

 そんなスズキ ソリオは歴代モデルが好調な売れ行きを記録し、通算4代目になる現行型も、2025年の年間販売台数は約5万4000台と、スズキ車トップの売り上げを残している。

 ソリオがうけている理由は平均点が高いことで、2列シートのみと割り切った設計の室内空間は広くて、マイルドハイブリッドシステムによって燃費も良く(FFモデルはWLTCモードで22km/L)、小回りの利くハンドリングも高く評価されている。

 車両価格が192万円~と、お手頃なのもソリオの魅力といえる。

●トヨタ ルーミー/ダイハツ トール

「まだあったの!」とは言わせない!! 地味すぎるけど実は売れているクルマ5選
トヨタ ルーミー。英語で「広々としている」を意味するルーミーの名を持つだけあって、トールワゴンの特性を活かした室内空間にはゆとりがある

 好調なソリオにとって、現状で崩すべき大きな壁になっているのがトヨタのトールワゴン・ルーミーと、その兄弟車となるダイハツ トールだ。

 スズキ ソリオとまったく同じクラスのコンパクトトールワゴン・ルーミーは、2016年に登場したが、実際にはダイハツが製造・販売するトールのOEM車であり、発売当初にはトヨタ内で兄弟車のタンクも存在していた。

 1.2リッター+マイルドハイブリッドのソリオに対し、ルーミーのエンジンは直列3気筒の1リッター。

 当然パワー面ではソリオに分があるが、シンプルなガソリンエンジン車のルーミーは車体価格で優位にいた。

 さらにトヨタの販売力も強く、2025年度の販売台数は約9万5000台を記録している。

 販売10年目を迎えたクルマの売り上げとしては、かなり優秀な成績と考えてよい。

 2020年にはマイナーチェンジが行われ、このタイミングでタンクを廃止してルーミーに一本化されている。

 ほとんど同じ車両のダイハツ トールの2025年度販売台数は7000台強と、ルーミーには差をつけられているものの、健闘はしている。

 スズキ ソリオもトヨタ ルーミーがいなければさらに販売を伸ばせた可能性は否定できないが、ライバルがいてこそ加速する進化もあり、コンパクトトールワゴンの需要があるかぎりはソリオVSルーミーの戦いも続いていきそうだ。

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