英国生まれのプレミアムコンパクトであるMINIファミリーのSUV「クロスオーバー」が、マイナーチェンジを実施。
精悍さを感じる新フロントマスクやMINIらしいアイコニックなデザインの強化など、よりMINIワールドを満喫できるスタイルに進化させたのがポイントだ。
新たなMINIクロスオーバーのグレード構成や改良点、新デザインの特徴などを分かり易く解説しよう。
文:大音 安弘、写真:BMW
【画像ギャラリー】精悍なマスクで頼り甲斐アップ!? MINIクロスオーバー
フェイスリフトが中心のMC
BMWは、2020年9月30日、プレミアムコンパクトSUV「MINIクロスオーバー」のマイナーチェンジを実施し、同日より販売を開始した。
全車右ハンドル仕様のAT車のみとなり、価格は、430万円~609万円。納車開始のタイミングは、本年10月以降としている。
MINIクロスオーバーは、2011年にMINIファミリー4番目のモデルとして誕生。MINI初の4m越えのロングボディ、5ドア仕様、5人乗り、4WD、そしてSUVであるなど、MINIとしては異例の尽くしの異端児であった。
しかし、発売とともに、ファミリー層などこれまでMINIがカバーできなかったユーザーを獲得。新生MINIの一員として、多くの人に愛されるようになる。現行型は、2017年に登場。今回が初の大幅改良となる。
改良の中心は、デザインの刷新
新型MINIクロスオーバーの特徴は、新デザインだ。フロントマスクは、バンパーやグリル、LEDヘッドライトを変更し、愛嬌あるマスクを力強さを感じられるものへと進化。頼れるSUVらしさを強調している。
リヤバンパーも刷新され、アンダーガード風味のリヤエプロンをデザインに取り入れることで、堅牢さを強調。
またLEDテールランプは、MINIの故郷英国を思い起こさせるユニオンジャックをモチーフとしたアイコニックなデザインとしている。
新たにデジタルメーターを採用
インテリアは、基本的には従来型同様だが、新機能として、5インチのデジタルメーター「デジタル・コクピット・ディスプレイ」をオプションとして採用。アナログとデジタル表示を組み合わせたもので、視認性に優れるのが特徴で、ヘッドアップディスプレイとのセットで装備することが可能だ。
この他の改良点として、クラシックMINIのメーターを彷彿させる丸形デザインのインフォテイメントシステムも、ボタンデザインを変更することで、より使いやすいものへと進化させている。
シートレイアウトは、リヤが分割可倒式となる5人乗り仕様を採用。ラゲッジルームの容量は、450L~最大1390Lまで拡大可能。PHEV仕様では、若干サイズダウンするが、405L~最大1275Lと十分な容量を備えている。
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