改造車、チューニングカーといえばNISSAN、と言われていたのは平成まで!? すっかり最近は影が薄く、さらにスカイライン・セダンなどの国内展開までやめるという報道まで流れ……。
しかし、日産魂はまだまだ健在。GT-R、フェアレディZ、スカイライン400R、そしてノートニスモにマーチニスモと遊べる素材はたっぷりある。チューニングやカスタムは盛り上がり続けている。
文/加茂 新、写真/NISSAN
【画像ギャラリー】日産魂ここにあり!! GT-R、フェアレディZ、スカイライン400R……まだまだ魅力的な『遊べる日産車』たち
■GT-Rは人気ありすぎて高値安定!!
まずは日産といえばGT-R。
2007年に3.8L+ツインターボ+2ペダル(DCT)という衝撃のパッケージで登場。「オートマで走れるかよ!」(オートマではないが2ペダル)なんて声も当初は聞かれたが、レベルが違った。今や世界のレースのほとんどが2ペダル化されたが、国産車としてはその走りだったのだ。
発売当初のモデルはミッショントラブルが頻発したが、アフターマーケットで対策メンテナンスが確立されて初期モデルでも問題なし。2011年モデル以降は対策済みで、ノーマルでも問題なし。
エンジンパワーは2007年モデルで480ps。徐々にパワーアップして最新型は570ps。ベースは大きく変わっておらず、どちらもECU書き換えによるブーストアップで600~650psくらいは出せる。数十万円で600psオーバーとは、RB26では考えられない世界。
アフターのビッグタービンを組めば800psもスムーズに可能。上限は1200PSほどで、1000psオーバーはエンジン内部まで部品交換が必要でコストも覚悟。だが、特別なチューンではなくお金さえあれば可能だ。
「レヴェェェルが違うんだよ、コノヤロー!」
という日産自動車から、魂の叫びが聞こえてきそうなほどのキャパシティである。ブーストアップ程度なら、オイル交換だけでお買い物からサーキットまで使えてしまう。
その加速を可能にするのは伝統のアテーサE-TSを使った4WDシステム。この4WDのトラクション性能がすごい。
だからこそ、ケタ違いのパワーを出すことができる。オーナーも扱えるからこそ、またいじりたくなるわけである。チューニングをしたくなるパッケージなのである。
さすが日産。この瞬間が日産車だね。と言いたくなる。
しかも、ミッションは大パワーを出しても全然平気なのだ。
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