スタッドレスタイヤに交換する季節が到来。そこで気になるのは、長持ちして1年中使えるといわれるオールシーズンタイヤは、雪道では不安に感じないのでしょうか?
また代表的なサイズでスタッドレスタイヤと、オールシーズンタイヤの価格の違いはどのくらいあるのでしょうか? オールシーズンタイヤの強みと弱点について解説していこう。
文/高根英幸
写真/ブリヂストン、グッドイヤー、ダンロップ、Adobe Stock(トップ写真=tkvszk@Adobe Stock)、ベストカー編集部、ベストカーweb編集部
■オールシーズンタイヤのメリットとは
日本は暖冬でも大雪になる(むしろ日本海側は暖冬の方が大雪になりやすい)ことが珍しくない。数日前までは降雪の気配さえ感じさせなかったのに、夕方から急に雪が降り出して、翌日の朝には一面真っ白な銀世界…ということもあり得る。
そんな急な大雪でも慌てることなく、悠々とクルマを走らせることができるのはオールシーズンタイヤを履く大きなメリットだろう。事実、7年ほど前の首都圏を襲った大雪の時に、筆者はオールシーズンタイヤを履いていたため、息子たちを学校までクルマで送っていけた、という経験がある。
数年前に突如襲った大雪の時には、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを買い求めるドライバーが首都圏のタイヤ販売店やカー用品店に殺到し、品切れ状態となって困った経験と比べれば雲泥の差だった。
寒冷地に居住するドライバーやウインタースポーツを楽しむユーザー以外は、スタッドレスタイヤを予め用意して、冬季は履き替えるという習慣がない。
高速道路での安定性やブレーキ性能、ウエット性能などは、真冬でも関東以西ならスタッドレスタイヤより夏タイヤの方が優れているから、出来る限り夏タイヤを履いていたいと思うのも当然だ。
逆に言えば、この時期にスタッドレスを履くことに抵抗を感じる、忙しいのでギリギリまで履き替えは遅らせたいというなら、オールシーズンタイヤを履いておけば、そんな心配はなくなる。あるいは夏タイヤの置き場所に困る、というドライバーにとってオールシーズンタイヤは、便利なアイテムだろう。
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