2022年4月25日、日産新型フェアレディZ全グレードの価格が発表。2022年1月に開催された東京オートサロン2022で発表した240台限定「Proto Spec」とともに、2022年夏に発売される予定。車両本体価格は524万1500円~646万2500円となっている。
そこで、本稿では新型フェアレディZの価格発表によって、中古車市場はどのように動いたのか、解説する。新型モデルのライバルとしてみられている旧型の価格はどうなっているのだろうか?
文/萩原文博、写真/NISSAN
【画像ギャラリー】中古車で狙えるZ32型以降のフェアレディZを写真で見る!(22枚)画像ギャラリー2022年夏に登場!! 新型フェアレディZとはどのようなモデルなのか
2022年1月に開催された、東京オートサロン2022の会場でローンチされた、新型日産フェアレディZ。イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンのボディカラーを採用。
さらにチタニウムゴールドのレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールや、ボディ同色の4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどを装備し、価格696万6300円で240台限定の「Proto Spec」は即完売となるほどの人気となっている。
そして4月25日には、新型フェアレディZのスペックや価格が発表された。最高出力405psを発生する3L V型6気筒ツインターボには、6速MTと9速ATが組み合わされる。車両本体価格は6速MT車、9速AT車ともに524万1500円~646万2500円となっている。
ホームページ上に2022年モデルのGT-Rが販売終了というアナウンスがされており、2023年モデルは騒音規制などにより登場しないとなると、日産のスポーツカーはこのフェアレディZがけん引していくこととなる。
フェアディZのようなスポーツカーは各世代にファンがいて、フェアレディZのライバルは異なる世代のフェアレディZともいうことができる。そこで、ここでは新型フェアレディZの価格発表によって中古車相場はどのように動いたのかを紹介する。
旧型モデルに緩やかな価格下落あり? 「Z33型」予算100万円以下で購入可能!?
新型が登場することで、最も影響を受けるのが旧型となるモデルだ。旧型のフェアレディZは2018年12月に登場した。Z33型と呼ばれる先代モデルのシャシーを流用しているが、ホイールベースを2550mmとショートホイールベース化。さらに大胆な軽量化によって大幅に運動性能を向上させた。
搭載するエンジンは、最高出力336ps、最大トルク365Nmを発生する3.7L V型6気筒自然吸気。トランスミッションは世界初のシンクロレブコントロール付6速MTと7速ATが組み合われている。
現在、旧型フェアレディZの中古車の流通台数は約328台。平均価格は約238万円で、価格帯は99万~693万円となっている。そのうちMT車は約125台と少なめ。
半年前の2021年11月時点では、流通台数は約278台、平均価格は約244.8万円。そして中古車の価格帯は約109万8000円~600万円。そして、3カ月前の2022年2月時点での流通台数は約317台、平均価格約239.6万円。中古車の価格帯は約89万~約628万円だったので、緩やかながら順調な値落ちとなっている。
続いては2年という空白の時間を経て2002年に復活したZ33型と呼ばれる5代目のフェアレディZだ。スカイラインクーペと共通のフロントミッドシップを採用したプラットフォームを採用し、このモデルからは2シーターのみとなった。
搭載するエンジンは、最高出力280ps、最大トルク363Nmを発生する3.5L V型6気筒自然吸気だったが、2007年の一部改良で、高回転型の3.5L V型6気筒エンジンに変更され、最高出力313psまで向上した。組み合わされるトランスミッションは6速MTと5速ATはデビュー時から変わらない。
Z33型フェアレディZの中古車の流通台数は約447台で歴代モデルの中で最も多い。中古車の平均価格は約107.7万円、価格帯は約28万~約798万円と最もリーズナブルといえるモデルでもある。そのうち、6速MT車は約188台となっている。
Z33型フェアレディZの相場の動きを見てみると、6カ月前の流通台数は約400台。中古車の平均価格は約112.3万円。価格帯は約26万~約412万円だった。
そして3カ月前になると流通台数は約457台まで増加し、平均価格は約111.5万円。価格帯は約26万~約412万円とほぼ横這いで推移していた。現在はその横這いだった値動きも値落ち傾向となっており、買いどきといえる。予算100万円以下で手に入る中古車は約200台もあり、絶好の狙い目だ。
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