自動車評論家 清水草一諸氏が満を持してお送りしている超絶感動巨編「ロングドライブのススメ」。全3回、第2回目の今回はロングドライブ推奨ルートベスト3をお届けする。ロングドライブはカーマニア最大のロマンだ!!! クルマはプライベート空間。コロナもなんのそのだ! ぜひこの夏休み、お盆は人手を避けてロングドライブの旅に出かけてみてほしい!!!!
●第1回【私がロングドライブに出る理由/岬を目指せ編】はこちら!!!
※本稿は2022年5月のものです
文/清水草一、写真・画像/清水草一、AdobeStock
初出:『ベストカー』2022年6月26日号
■第1位 交通量の少ない長い海岸線
「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という交通標語があったけれど、日本は決して狭くない。なにしろ国土が長い。
その長い国土を存分に味わえる、ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロードの代表は、交通量の少ない長い海岸線だ!
「どこも混んでて、そんなの近くにないんだけど」
そりゃ都会近くの海岸線はダメだ。でも、交通の不便なところまで行けば大丈夫。実は日本って、そういう海岸線だらけなのだ!
なに、そんな遠くまで行くのは大変だって? 喝! ロングドライブがそんなに手軽だったら、ロマンでもなんでもないじゃないか!
東京から竜飛崎を目指す場合は、東北道ではなく、関越道で新潟方面へ向かおう。
村上市まで北上し、そこから一般道を延々日本海に沿って走れば、「ええっ! 日本ってこんなに素朴でワイルドだったのかよっ!」と叫びたくなるような、素晴らしい海岸線が続く。途中には笹川流れや象潟などの景勝地がある。鳥海山に立ち寄るのもいい。
男鹿半島の入道崎(前回参照)に立ち寄って、JR五能線と並行する国道をひた走り、竜飛崎に至れば、「日本って最高だ!」と思うに違いない。それが「羽州浜街道」ルート(マップ参照)である。
帰路は三陸海岸を延々走れば、「日本ってでっかいなぁ!」となるに違いない。往復約2000km。実際、日本はでっかいのだ!
北海道の海岸線は、ほとんどすべてそんな感じだ。
能登半島、紀伊半島、山陰海岸、四国南岸、西海沿岸。どこも感動的な「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」が続く。クルマ好きなら、ここを走らずに死ねないぜ!
コメント
コメントの使い方