1000ccスーパースポーツ高性能化のタイムリミットが迫る
スーパーバイクで勝ちたい、タイトルを獲りたい…という想い以外にもCBR1000RR-Rがこのタイミングでモデルチェンジすべき理由がある。それは、2025~2026年にエミッション規制がより厳しくなることが決まっているからだ。
現在義務付けられている排出ガス規制は欧州がユーロ5、日本が令和2年規制で、搭載が課せられているOBD2のバージョンアップが控えているのだ。OBDとは車載式故障診断装置のことで、追加の監視要件「触媒劣化」を盛り込む必要がある。
通称OBD2-2と呼ばれる追加要件は、欧州ユーロ5では新型車が2024年で継続車が2025年、日本ではそれぞれ2024年12月、2026年11月が適用期限になる。当Webが得た情報によると、新型CBR1000RR-Rは日本では2024年1月発売予想となり、欧州では規制に先行して2023年中に発売されるかも知れない。
そして、もうひとつ考慮すべきはカーボンニュートラルだ。ホンダの二輪担当役員である野村欣慈氏は、今後の内燃機関の進化について、「CO2排出量を増やしながら高性能化していく昔ながらの高性能(高出力化)はないです」と語っており、今後この方針が定まる前に最大限のパワーを出し切って欲しい!
2022年型CBR1000RR-RファイアーブレードSP国内仕様主要諸元(参考)
・全長×全幅×全高:2100×745×1140mm
・ホイールベース:1460mm
・シート高:830mm
・車重:201kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 999cc
・最高出力:218PS/14500rpm
・最大トルク:11.5kg-m/12500rpm
・燃料タンク容量:16L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=200/55ZR17
・価格:278万3000円
コメント
コメントの使い方今さらながら気がつきました。ホンダがスーパーバイクで勝てない状態が続いてきましたが,それがついにMotoGPにも飛び火したことに。どちらもフレームが問題のようですね。パワーで押し切るだけではダメということでしょうか。