電動化推進で高額に!? 生活必需品としての軽自動車を守るために必要な戦略


■軽自動車は環境性能よりも大切なライフライン!

 そこで業務提携の(今以上の)活用が考えられる。今はダイハツがトヨタの完全子会社になり、スズキもトヨタと提携している。日産と三菱は、OEM車を通じてスズキと関係がある。

 そうなると、例えばダイハツが軽自動車用のストロングハイブリッドを開発/生産して、すべての軽自動車メーカーに供給することで、コストを抑える方法が考えられる。商品の個性化は守りながら、必要に応じて共通化を行い、低コストで燃費を向上させるわけだ。

電動化推進で高額に!? 生活必需品としての軽自動車を守るために必要な戦略
ダイハツミライース(写真はイースG SA III 2WD)
電動化推進で高額に!? 生活必需品としての軽自動車を守るために必要な戦略
スズキアルト (写真はS アップグレードパッケージ装着車 S アップグレードパッケージ装着車)

 これらの対策を施しても燃費基準の達成が困難な時は、軽自動車には別枠を適用することも考えたい。

 もともと軽自動車は、ボディサイズやエンジン排気量を小さく抑える代わりに、税額を安くすることで、さまざまな人達がクルマを使えるようにした商品であるからだ。

 軽自動車は街中の移動手段だから、小型/普通車に比べると1年間の走行距離は短く、環境負荷も小さい。軽自動車の規格自体、環境性能が優れているから、小型/普通車と同じ2030年度燃費基準を当てはめる必要はないという見方もできる。

 メーカーの商品開発や販売促進も見直すべきだ。今は国内で売られる新車の38%が軽自動車だから、付加価値を重視して価格も上昇した。

 今後はホンダであればN-BOXから割安なN-WGNに、スズキもスペーシアからワゴンRに主力商品を変更することで、燃費向上のコストを捻出したい。それと併せて、軽自動車の偏った売れ方を是正することも考えるべきだ。

電動化推進で高額に!? 生活必需品としての軽自動車を守るために必要な戦略
スズキワゴンR(写真はHYBRID FX 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 フェニックスレッドパール)

 軽自動車のライフラインの機能は、絶対に守らねばならない。それは生活権に係わるので、環境性能を向上させることよりも遥かに大切だ。

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