初代外しなら買える! 値上がりする前の大穴タイプRを狙え!

■ホンダ シビックタイプR 初代は軽量ボディ・1.6L、2代目は2Lでハイパワー化

初代ホンダ シビックタイプR(EK9)。1997年に6代目シビックがマイナーチェンジし、タイプRが追加された。搭載されるエンジンは最高出力185ps、最大トルク16.3kgm。全長4180mm×全幅1695mm×全高1360mm、ホイールベースは2620mm
初代ホンダ シビックタイプR(EK9)。1997年に6代目シビックがマイナーチェンジし、タイプRが追加された。搭載されるエンジンは最高出力185ps、最大トルク16.3kgm。全長4180mm×全幅1695mm×全高1360mm、ホイールベースは2620mm

 続いて、ホンダシビックタイプRについてはどうだろうか?

 こちらも「2代目より、偉大な初代のほうが中古車相場は圧倒的に高い」という状況になっている。

 なお、今さらモデル自体についてのご説明は不要かとも思うが、軽くおさらいしておくと、初代ホンダ シビック タイプR(EK9)は1997年、6代目シビックのマイナーチェンジ実施時に追加された3ドアの超スポーティハッチバック。

 搭載エンジンは最高出力185psの「B16B」で、そのエンジン自体と軽量化された車体がもたらす切れ味鋭い走りによって「ホットハッチ界のカリスマ」になった一台だ。

2代目シビックタイプR(EP3)はイギリスで生産された3ドアハッチバックをベースに作られたため輸入車扱いとなっている。搭載されるK20Aエンジンは最高出力215ps、最大トルク20.6kgm。ボディサイズは全長4135mm×全幅1695mm×全高1430mm、ホイールベースは2570mm
2代目シビックタイプR(EP3)はイギリスで生産された3ドアハッチバックをベースに作られたため輸入車扱いとなっている。搭載されるK20Aエンジンは最高出力215ps、最大トルク20.6kgm。ボディサイズは全長4135mm×全幅1695mm×全高1430mm、ホイールベースは2570mm

 そして2代目シビックタイプR(EP3)は、7代目シビックのフルモデルチェンジから遅れること約1年の2001年12月に登場。搭載エンジンは2LのK20A R-Specで、最高出力は215ps。

 エンジンパワーでいえば初代よりも上なわけだが、2代目シビックタイプRはインテグラ タイプRの2代目と同様に「衝突安全ボディのため重くなった」「重心が高くなった」「曲がりにくくなった」「それらをごまかすために2Lエンジンを採用した」などと、けっこう辛口に評価されてしまった。

 初代および2代目シビックタイプRの現在の中古車相場は下記のとおりだ。

●初代シビックタイプR(EK9)
中古車相場:250万~498万円
平均価格:約293万円

●2代目シビックタイプR(EP3)
中古車相場:100万~250万円
平均価格:約154万円

 こちらも「初代の最高値」と「2代目の最安値」を比べるとドえらい開きがあるわけだが、両者の「狙い目な個体(専門店がある程度ビシッと整備した、最高値ではない物件)同士」で価格を比較するならば、おおむね下記のとおりとなる。

●狙い目のEK9の中古車相場:280万~390万円
●狙い目のEP3の中古車相場:180万~250万円

 両者の価格差は「100万円から140万円ぐらい」といったところだろうか。つまり「今この瞬間は、2代目のほうが100万円以上安く買える」ということだ。重くなったことで(初代と比べれば)切れ味を失い、いじるにしても部品が少ないということで、2代目EP3の相場は安めな水準にとどまっている。

 これが今後どうなっていくかといえば――もちろん100%正確な予測などできないがインテグラ タイプRの場合と同様の「ポルシェ996理論(周囲の車がどんどん重厚長大&電子制御になっていくことで、人気薄だったち世代が「今にしてみるとシンプル&軽量でいいじゃん!」と再評価される現象)」により、じりじりと上昇していく可能性は高いと考える。

 もちろん、もしも両者ともに完調な状態であるならば、乗って楽しいのは初代EK9のほうなのだろう。
 
 だがクルマというのは古くなればなるほどフレーム部分にサビが発生しやすくなり、その他の部分もくたびれてくる。そうなると、新車時は比較的低評価だった2代目EP3の末期年式が再評価される機運は、より高まっていくはず。

 であるならば、これまたインテグラタイプRのDC5と同様に「まだ買える値段である今のうちに買っておけ!」とするのは、あながち間違いではないはずなのだ。

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