■土日祝日が給油の狙い目
込み入った話はこれくらいにして、実際に購入する際にどれだけ安く購入できるかを考えてみると、まず頭に浮かぶのは、「曜日による差」を考えてガソリンスタンドに出向くことだろう。
たとえば、仕事終わりの営業車が金曜日夕方に順番待ちで路上まで溢れてしまっているガソリンスタンドを見かけるが、会社の経理の事情もあるだろうが効率的とはいえないはずだ。
店頭販売(実売)価格のわずかな変化に応じてガソリン代を節約する方法として一般ユーザーが気になるのは、給油するタイミングとして、果たして週の内で日曜日がベストなのか、それとも週代わりの月曜日を含めた平日に入れるほうがよいのか、といった話だ。
価格の動きを見て給油のタイミングを計る労力をいとわない方にとっては、休日の値動きには敏感なはず。
アプリなどを利用して普段から小まめにチェックしている方も多いだろう。
実際、都会の激戦区にあるGSのスタッフは、近隣のライバル店のいわゆる「カンバン価格」の動向をチェックして価格を調整することもあるからだ。
いっぽう、販売する側のGSからすれば、普段はクルマを利用しない購買層が増えるのだから、積極的にカンバン価格を下げて集客を図るために、土日祝日のみ利用するユーザーの集客を狙って店頭価格を抑えて販売するのは当然といえ、休み明けの月曜日の価格が高くなってしまうため、たとえ数円でも買い得感が薄まってしまうことになる。
ともかく、ガソリン価格がこれだけ高騰してしまうと、ユーザーは給油量の調整とともに販売価格の変化の度合いを見定めることが、節約のポイントにならざるを得ないだろう。
■燃料の搭載量はどれだけ燃費に影響するか?
燃費でもっとも重要な要素はなにかと問われれば、自分の行動範囲における「走らせ方」と考えている。
たとえば「満タン」「半分」あるいは小まめな「チョイ足し」のどれがよいのかと訊かれても、かなり個人の金銭的な考え方にも関わってくるので、理詰めで考えるのは難しい。
それでも、数値データを元に考えてみると、まずは石油由来の燃料の質量(重さ)について確認しておくと、以下のようになる。
1cc当たりの燃料の質量は、軽油/0.80~0.84g、レギュラーガソリン/0.72~0.76g、ハイオクガソリン/0.77~0.78g(石油連盟のデータより抜粋)となり、これを基本にレギュラーガソリンの質量がどうなるかといえば(1cc当たり0.75gとした場合)、以下のようになる。
●レギュラーガソリンの重さ ※1㏄あたり0.75gとした場合
・10L/7.5kg
・20L/15.0kg
・30L/22.5kg
・40L/30.0kg
・50L/37.5kg
・60L/45.0kg
たとえば50Lの燃料タンクを搭載する車両では、燃料が満タンとタンク半分の際のガソリンの質量はそれぞれ約37.5kgと約18.8kgと約20kgの差が生じることになる。
トランクに積んだままというパターンも多いはずのゴルフ用のキャディバッグ(クラブなど込み)は約10kgだから、さらに細かいメンテナンス用品や荷物などを室内に積みっぱなしであれば、簡単に相殺されてしまう。
軽自動車なら700~1000kgほどの車重であれば30Lほどの燃料タンクであれば、満タンと半分での10kg超の質量差は意味がないことになる。
このように、半分派や小まめ派の細かい努力には頭が下がる気もするが、前述のように燃費改善に関しては、半タンもしくは継ぎ足では目立った燃費向上の成果を得るのは厳しいはずだ。
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