ガソリン高騰時代 土日給油が常識? 満タン それとも半分 こまめに入れる? はたしてどれがいいのか?

■日々の走り方とメンテナンスこそ有効な燃費対策

 我々が燃費について日々考えるべきは、タイヤの空気圧などを含めたメンテナンスをきっちり実施することや、常日頃からエアコンの設定温度を低めに抑えたり、走行時にアクセル/ブレーキの無駄な操作を極力控えるよう気を遣うほうが(あまりにも極端な走り方は、周囲の交通を乱してしまうので避けて欲しいが)、燃費向上への積み重ねの効果が多少なりとも得られることだ。

 ちなみに政府の取り組みとして、ふんわりアクセルなど「エコドライブ」を推奨してきたが、2020年の内容改定時には「エコドライブ10のすすめ」の項目において、「自分の燃費を把握すること」を推奨して、「満タン法と車載の燃費計に加えて、燃料管理アプリの活用などが知られています」と新たな取り組みを勧めている。

 ここで満タン法とは「ガソリンスタンドで満タンにした状態から次に満タンにするまでの走行距離と消費燃料(給油量)とで計算する方法。ガソリン量、給油日、オドメーター距離などを入力するだけで燃費がわかる燃費管理アプリが便利」として、燃費の「見える化」を推奨している。

■満タンか、こまめに入れる 結論は?

ガソリンを満タンにすると、その重量分だけ燃費に悪影響を及ぼすというのは理解できるが、かといって「こまめに給油」のほうが得とは限らない
ガソリンを満タンにすると、その重量分だけ燃費に悪影響を及ぼすというのは理解できるが、かといって「こまめに給油」のほうが得とは限らない

 これだけガソリン価格が上がってしまうと1回の支払いが大きくなるから精神的に痛手にもなりそうで、満タンにせずに細かく給油することは、毎日クルマを使って広く移動を繰り返している方なら、実勢価格を睨みつつ実施することに意味があるともいえる。

 ただし、ガソリンスタンドへ給油に向かうためだけに移動するのなら、移動距離分だけガソリンを使うことになり、その際に渋滞などに遭ってしまうと普段の努力が無駄になってしまう。

 日常生活の導線上にガソリンスタンドが存在する場合は問題ないだろうが、燃費アプリで「あそこのガソリンスタンドは安い!」と何度も通うようなことを繰り返すと、満タンにして給油回数を減らして走行距離を減らしたほうが賢明のように思える。

 防災上の観点でも、地震などの災害があればGSに給油希望者が殺到する事態は避けようがなく、緊急時など肝心な時にガス欠では役立たずになってしまっては元も子もない。

 メンテナンスや不慮の災害に直面した場合などを考慮しても、クルマの燃料は半分以上の残量を維持しつつ、月に1度(特に夏場は)は燃料を継ぎ足して劣化を防ぐことをお薦めしたい。

【画像ギャラリー】ガソリン半分だけなら燃費は伸びる? 「リッター170円時代(ヤな時代…)」のガソリン節約術を検証!(8枚)画像ギャラリー

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