祝・単行本発売!! 異色の車中泊マンガ『今夜は車内でおやすみなさい。』が描くリアリティの狭間

■N-VANの長所と短所

編集部／使ってみてわかった、N-VANの長所や短所を伺えますでしょうか。

ドラゴン先生／長所は、買う前からわかっていたんですが、後席が非常にフラットになるところですね。

編集部／それは寝心地が…。

ドラゴン先生／はい、寝心地がいいです。寝やすい。あと普通に運転しているぶんにはパワーに不満がないところですね。

編集部／なるほど。では短所は？

ドラゴン先生／短所…。不満、というか一番最初に「うーん」と思ったのは、運転席のシートです。2時間も座っているとお尻が痛くなってくるんですよね。

編集部／ああ…商用車あるあるですね…。

ドラゴン先生／いままでクルマに乗っててお尻が痛くなったことなかったんで、クッションを買いました。それとこれは運転していてわかったんですが、サイドウィンドウの映り込みが激しいんですよね。

編集部／サイドウィンドウの…映り込み？

ドラゴン先生／ええと、たとえば夜のT字路で左側からライトを点けたクルマが走ってくると、そのライトが（自車のN-VANの）右側のサイドウィンドウの内側に反射して、左からクルマが来ているのか、右側からも来ているのか、わからなくなるんですよ。

編集部／そ、そんなことが…。ほかのクルマではあまり聞かない話ですね。

ドラゴン先生／これたぶん、あのクルマ（N-VAN）ってウィンドウがすごく立っているじゃないですか。垂直に近い角度で。

編集部／あーーなるほど！　それは設計上の問題ですね。ガラスの素材とかでなんとかなる問題なのかな…うーん、いずれにせよ興味深い短所です。燃費などはどうですか？

ドラゴン先生／あまり気にならないです。高速道路で流れに乗って走ると悪くなりますけど、あのクルマってそんなにびゅんびゅん走りたくなるクルマじゃないし。

編集部／ああ、よくわかります。トコトコ走りたくなりますよね。

■最北端と最南端に行ってみたい

編集部／この先、N-VANでどこか行ってみたいところはありますか。

ドラゴン先生／そうですね…。ぼく、北海道の宗谷岬には行ったことがあるんですね。

編集部／日本最北端の。

ドラゴン先生／はい、最北端。なので、たとえば鹿児島の九州南端とかには行ってみたいかなと。もう一回北海道もいいですけどね。行けるところまで行って、それで走り疲れたらそこで止まってクルマの中で寝ればいいわけですから、そういう「どこまででも行ける」みたいな気分になれるところもこのクルマ（N-VAN車中泊仕様）の魅力でもあると思います。

編集部／最後に、作品内で主人公のシャーク小笠原が何度か「嫁募集」と強く訴えていますが、そちらも「ほぼ事実」ということでよろしいでしょうか。

ドラゴン先生／それは…ええと、ネタといったらネタなんですが……。

編集部／なるほど。

ドラゴン先生／この歳になって言うのもなんなんですが、ぼくあんまり結婚願望がなくて…。というのも、自由を奪われるのが嫌なんですよね。

編集部／自由。

ドラゴン先生／自由を。

編集部／そのセリフだけ聞くとめちゃくちゃカッコいいですね。

ドラゴン先生／いやぼく本当に自由を奪われるのが嫌で、万引きもしたことないんです。

編集部／ま、万引き。

ドラゴン先生／いやいやええと、ぼく酒屋でバイトしていたことがあるんですけども、自動販売機から売上金を回収する仕事をしていたんですね。で、ひとりでいろんな自販機を回ってると「これ、ちょっとくらい盗っても…」という考えが頭をよぎるんですが、10円玉一枚盗ったことはありません。

編集部／それはたしかに試されている感じがしますね。

ドラゴン先生／それくらい、自由を奪われることが嫌なんです。

編集部／なるほど（なるほど？）、だからこその車中泊なんですね。最後にすごく面白い話を伺えました。ありがとうございます。

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　とても丁寧で、こちらに気遣ったコメントをいただきました（「ベストカーWebはクルマの情報サイトだからこういうコメントがいいんだろうな」という気遣いが各所に感じられたコメントでした）。最後の最後に「もし単行本がたくさん売れたら、何か買いたいものはありますか」と伺ったら、「ドライブに行った先で、ちょっといいお弁当が買えるといいですね」とお答えいただきました！　小田原ドラゴン先生、ありがとうございました！！！

【画像ギャラリー】…異色の車内拍マンガ『今夜は車内でおやすみなさい。』第一話無料公開とドラゴン先生の愛車N-VAN