アメリカ車全盛の時代を回顧する スズキのデザイン 水平対向エンジンはどうなる?【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】

■水平対向エンジンの未来は?

スバル1000…1966年、現代のスバル車の基本駆動方式である水平対向エンジン縦置き前輪駆動を採用したスバル1000が誕生した。パッケージングの良さ、振動と騒音の低減、直進性の高さなど当時のファミリーカーの常識を覆した
スバル1000…1966年、現代のスバル車の基本駆動方式である水平対向エンジン縦置き前輪駆動を採用したスバル1000が誕生した。パッケージングの良さ、振動と騒音の低減、直進性の高さなど当時のファミリーカーの常識を覆した

(「これからの水平対向エンジンは、直列やV型に対して競争力を持ち続けるとお考えでしょうか? 技術革新が起こる可能性があるとお考えでしょうか?」との質問に)

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 水平対向4気筒エンジンはフラットフォーといいますが、古くはVWビートルが有名でした。日本ではスバルも有名ですね。フラットフォーの特徴はコンパクトで低重心。振動のバランスが取れるなどのメリットがあります。デメリットはクランクシャフトの構造が複雑で製造に手間とコストがかかるということがあります。

 水冷エンジンが主流になるまでは、シリンダーバンクが広く、空冷式のレイアウトに向いていたためVWが採用していました。スバルがこの方式を取り入れるのは1966年発売のスバル1000からで現在まで製造し続けています。

 コストが重視される現在は少数派というわけです。コストの問題からストレート6がほぼ消えましたが、フラットフォーはスポーツエンジンという点に活路を見いだしています。86/BRZが誕生したことはとてもよかったと思います。

 この方向が進化すれば、水平対向の未来も明るいといえるかもしれません。スポーティな走りにはコストがかかることはスポーツカーの歴史が物語っています。

 もう一点XVハイブリッドのようにフラットフォーとハイブリッドの組み合わせも燃費のことを考えればおもしろいかもしれません。フラットフォーのようなユニークなエンジンには発展してほしいですね。

■徳大寺有恒の「俺と疾れ!」リバイバル特集

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