軽く握ったときの隙間に合うのが相性のいい太さ ただ、最終的にはユーザーの好み
ただ、手の大きさは人によって違う。手の小さい人だと「太すぎて操作しづらい」という車種もなかにはあるだろう。最適なグリップ太さは、手を軽く握ったときにできる、親指と人差し指の隙間と同じ太さだといわれている。この隙間にステアリングホイールのグリップが収まると、握り込む力はいらずにハンドルが手に収まるため、もっとも自然なフォームとなる。これよりも細くても太くても、筋肉には負荷がかかり、疲れやすくなってしまう。
ただBMWは、太めのグリップのほうが、ステアリングホイールと手のひらが触れる面積が増えるため、滑りにくく、繊細な操作が可能で、なおかつ疲れにくい、としている。実際にBMWのクルマは全体的に太めで、特に、Mスポーツ仕様は極太グリップだ。
筆者は最近、3シリーズ(G21型)のMスポーツに乗り換えた。初見では驚いた極太グリップだが、BMWの言う通り、手とグリップの隙間が減ったことで自然と手が密着するようになったせいか、以前よりもステアリングホイールをきちんと握るようになった。ただそのため、重ための操舵力もあいまって、ハンドル操作による疲れが増えた。筆者としては、もうちょっと細くてもよいのでは、と感じている。
外径や太さの他にも、断面形状や表皮の素材、縫製方法、劣化の具合など、様々な要因によって、操作しやすさは変わってくるが、BMWの見解と筆者の感じ方が違うように、ステアリングホイールのグリップ太さは、最終的にはユーザーの好みだと思う。クルマを購入する際は、新型車でも中古車でも、少なくとも一度は運転席には座って、ステアリングホイールのグリップ太さや表皮素材などを確認してから、購入を決めるようにしてほしい。
コメント
コメントの使い方昔は木製ステアリングの名残りで細くなっていたのでは?現代はウレタンと革巻きの二択且つパワステエアバッグ標準装備なので、デザインや操舵性のバランスで太くなった感じ。
一つ前の車までは、太くする為にステアリングカバーを織り込んで装着していた。安いカバーだとスポーツ走行でズレるため。
しかし現愛車では最初から適度な太さがあり、そのままで利用している。そうか、人間工学に即していたのか