■任意保険料の値上げは今後も続くのか?
任意保険料の値上げは、今後も続きそうだ。先に挙げた損害保険料率算出機構が2024年6月に、自動車保険の参考純率について、5.7%の引き上げを発表したからだ。
この参考純率の変更が任意保険料の値上げに反映されるのは、2026年以降になると見られている。つまり任意保険料は、2025年1月に続き、2026年にも5~6%は値上げされそうだ。そうなると先に述べた2024年の値上げも含めて、任意保険料は3年連続して高まることになる。
この状態が長く続いて任意保険に加入しない車両が増えると、交通事故の被害者が不利益を被る。アダプティブLEDヘッドランプなども含めて、安全装備の充実は大切だが、修理費用の高騰を抑える商品開発も切実に求められている。
また今の日本車の新車価格は、約15年前に比べて、同じ車種と同等グレード同士の比較で1.2~1.4倍に値上げされた。任意保険料の値上げまで加わると、クルマをますます所有しにくくなってしまう。燃料価格の高騰も長く続いており、クルマに関する出費を見直さないと、クルマの所有が困難になる。
まずはクルマ関連の税金から見直したい。自動車重量税など、今では消滅している道路特定財源に基づく税金が、今でも一般財源として徴収されているからだ。
昨今はレギュラーガソリン価格の全国平均が約175円に達しているが、この内の約73円は消費税を含めた各種の税金で占められる。
税金を差し引いたレギュラーガソリンの本体価格は今でも約102円と安い。これらの税金を整理してユーザーの負担を減らし、修理費用や任意保険料の合理化も図ることが不可欠だ。
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