ガソリン高騰中の今だから!! みるみる燃費が良くなる奇跡の運転術!!!

暖房と冷房で違う! エアコン操作による燃費の違い

ガソリン高騰中の今だから…見直してほしいあなたの運転!! [みるみる燃費が良くなる走り方]ってどういうの?
AUTOモードをうまく活用することで燃費向上が期待できる

 エアコン、パワステ、パワーウィンドウが 「フル装備」だった昭和の時代と違い、今やクルマに必須の装備といえるエアコン。気候変動の影響もあり、夏場の車内でのエアコン稼働の有無はもはや生死に関わるといって異論はないだろう。

 エアコンの稼働には車載のバッテリーに加え、エンジンの力が必要となるため、当然、燃費にも関わってくる。エアコンの操作で燃費が向上するのではなく、あくまで燃費が悪化するようなエアコンの使い方を避けるという意味なのでご注意いただきたい。

●こまめにON・OFF、AUTOモードも活用

 外気温25℃の時、エアコンを使用すると、クルマの燃費は12%程度悪化するといわれている。特に負荷のかかる夏場の冷房では設定温度を下げ過ぎず、窓からの風や外気導入なども活用したい。適切に車内の温度を管理してくれるAUTOモードを活用しよう。

●暖房ではA/CボタンをOFFに!

 普段からあまり意識せずに使用しているドライバーも多いだろうA/Cボタン。これは冷気を作り出すために動かすコンプレッサーのスイッチであり、ONが冷房・除湿、OFFには送風の機能がある。

 「あれ、暖房は?」という疑問が生まれるだろうが、実はエンジン車の場合、暖房の温風は、コンプレッサーを使用する冷房とは異なり、エンジンの熱を利用することで生み出されている。

 つまり、暖房の使用時は、除湿で窓の曇りを取るなどの場合を除きA/CスイッチはOFFが正しい操作というわけだ。

 一般にA/CボタンがONの状態では10%以上燃費が悪化するとされているため、暖房使用時はOFFにしておこう。

●トンネルの中だけじゃない内気循環と外気導入の使い分け

 外気を車内に取り込む外気導入と車内の空気を循環させる内気導入。 

 かつてエアコンの操作パネルにあった左右にスライドさせる謎のつまみの存在は、普通自動車免許の高速教習で教官から教わった「トンネルに入って外気導入のままだと車内が排気ガス臭くなるから、内気循環にするとよい」という知識くらいという昭和平成世代も少なくないだろうが、エアコンによる燃費悪化はここでも関わってくる。

 冷房であれ暖房であれ、カーエアコンにおいては内気循環のほうが燃費の悪化を抑制できる。

 外気よりも、内気を循環させるほうが効率良く設定温度に近づけるからだ。

 無論、内気循環は酸素濃度低下による集中力の低下や眠気、窓の曇りやすさなどのデメリットもあるので適度な切り替えは鉄則だ。

●設定温度よりも風量を抑える

 日本自動車工業会(JAMA)によれば、一般にエアコンが燃費に影響するのは設定温度よりも、風量のほうが大きいとされる。

 AUTOモードでなくマニュアル操作の場合は、設定温度よりも風量を抑えるのが燃費に有効のようだ。

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有効なのは確かだが…アイドリングストップの分水嶺

 10年ほど前、先進的なエコカー装備だったアイドリングストップ。信号などで一定時間クルマが停車するとエンジンを自動的に停止させ、アイドリング中に消費される燃料を節約する機能だ。

 導入まもない頃、信号で停止まもなく勝手にエンジンが停止し、ブレーキペダルを離すと同時に始動するエンジンに感動したのを覚えている。

 環境省の試算によれば、普通乗用車が10分間アイドリングすると0.15~0.2リッターほど燃料を消費し、毎日30分アイドリングストップをすると、年間で約150リッターの燃料が節約できるのだという。

 排出される排気ガスとあわせれば、その効果はかなり大きいといえる。路上や駐車場で無駄にアイドリング状態で停車していることが論外なのはこの数値からも明らかだろう。

 ただし、一般財団法人・省エネルギーセンターの発表によれば、排気量2000㏄のクルマの場合、エンジン始動に必要な燃料とアイドリングストップによりカットできる1秒あたりの燃料から試算すると、アドリングストップは5秒以上で効果を発揮するとされる。

 つまり、それより短い時間ではかえって燃費の悪化を招くというのだ。

 この他、エンジンの停止と始動を繰り返すアイドリングストップの搭載車では、バッテリーへの負担が非搭載のクルマに比べて大きいため、通常アイドリングストップ車に対応したバッテリーが採用されている。つまりアイドリングストップ機能はバッテリー負荷が大きく、バッテリー寿命を縮めてしまう可能も否定できないのだ。

 場合によっては節約した燃料代以上の経済的負担がのしかかる場合もあるかもしれない。

 とはいえ、アイドリングストップの燃費への貢献は疑いようのない事実だ。ストップアンドゴーが頻繁な都会こそこまめに必要なものとはいえ、停車時間が短いなら作動させないようにするのも場合によっては有効かもしれない。

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