何のため&誰のために作った!? なくても困らないかも…といわれがちな[悲しい装備]6選

安全運転には今後必須となる!?「ヘッドアップディスプレイ」

何のため&誰のために作った!? なくても困らないかも…といわれがちな[悲しい装備]6選
現在のスピードに加え、道路の状況や簡易ナビといった情報が、フロントガラスやダッシュボード上の透明プレートに表示される「ヘッドアップディスプレイ」。メーターやナビを見る際の視線移動が少なくて済み、安全性が高いとされているいっぽう、「気が散る」といった声も

 フロントガラスやダッシュボード上に取り付けられた透明のプレートに、スピードや現在のシフトポジションといった情報を投影するヘッドアップディスプレイ。

 登場間もない時期には、高級車だけの装備であったヘッドアップディスプレイもここ最近は身近になり、コンパクトカーや軽自動車にも採用するクルマが増えてきている。

 一般的なメーター類を見る時と比較して、目線の移動が少なくてすむヘッドアップディスプレイは、前方不注意によるよそ見運転の可能性を大きく減らすことができるため、スピードが速くなる高速道路などでは特にその効果を体感できる。

 また、遠くを見ている状態から近くのメーター類を確認するときに必要となるピント調整が必要なくなるため目への負担が少なく、眼精疲労を軽減できるというメリットもあるとされている。

 特に、目のピントを合わせる機能が低下している高齢のドライバーにとって、ヘッドアップディスプレイは恩恵が多い装備と言っていい。

 そうした安全面でのメリットがある反面、運転中の目の前に標示される文字などがストレスとなり、「うっとうしい」「気が散ってしまう」という声も。

 なくても困らない! というのは事実かもしれないが、簡易ナビの標示や、速度制限・一時停止などをリアルタイムで表示をしてくれるなど、使ってみれば便利に感じることも多いだけに、案外、慣れの問題なのかもしれない。

雪が降らない地域では使わない!?「ヘッドライトウォッシャー」

 欧州車を中心に普及が進み、今では国産車でも多くの車種で採用されている「ヘッドライトウォッシャー」。

 文字通りヘッドライトに付着した汚れを落とす装置で、ヘッドライト近くに配置されたノズルから噴き出すウォッシャー液でライトレンズのレンズを洗い流すしくみ。

 その普及が進んでいる大きな理由のひとつとされているのが、LEDヘッドライトの普及だ。

 日常的に起こりうるヘッドライトを遮る原因として考えられるのがクルマへの積雪だが、以前のハロゲンヘッドライトなどでは、点灯時に発生する熱で雪が融けることで、ライトへの雪の不着をある程度避けることができた。

 ところが発熱量の少ないLEDではライト積もった雪が十分に融けないため、ライトの灯りを遮ってしまうことに。

 つまり、LEDヘッドライトの普及とともにヘッドライトウォッシャーを装着するクルマも増えているということ。

 雪の多い欧州では、ヘッドライトウォッシャーの装着を義務づけているところもあり、それも急速に普及が進む要因とされている。

 国内でも北国などの豪雪地帯であれば必要と思えるヘッドライトウォッシャーだが、雪のほとんど降らない地域や都市部ではなかなか使用する機会がないもの。

 ヘッドライトウォッシャーを使ったことがないという人や、そもそも自分のクルマに付いているのかどうかもわからないという人も案外多そうだ。

地球には優しいけどクルマには優しくないかも「アイドリングストップ」

 信号待ちや渋滞などでの停車時にエンジンをストップすることでガソリンの消費量を抑え、燃費の向上とともに、排ガスや騒音の削減による地球環境への配慮を謳った「アイドリングストップ」機能。

 2000年頃から国内メーカーのクルマを中心に普及し始めたアイドリングストップ機能だが、その性能を疑問視する声があるのも事実だ。

 思ったほど燃費が向上しないどころか、停止時間が短いとかえって燃費が悪くなってしまうというデータもあり、エンジンの停止と始動を頻繁に繰り返すがゆえにバッテリーへの負荷が大きく、寿命が短くなってしまうというのも、そうした声があがる原因。

 加えて、エンジンの停止中はエアコンが送風のみになってしまうことや、発進時のタイムラグに違和感を覚えるといった不満を持つドライバーも多いようだ。

 それを裏づけるようにホンダやトヨタなどでは、ここ最近、ガソリン車でのアイドリングストップ機能を廃止するという動きも出てきている。

 なくても困らないどころかデメリットが多いのであれば、アイドリングストップの機能をオフにしてしまうのもアリかもしれない……。

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