■ハスラーのこだわり03:いろいろな遊びを提案できる新鮮なデザイン
ハスラーは、内外装とも細かく作り込まれているのが特徴。随所に凝ったデザインが見られ、遊びの要素がてんこ盛りだ。一例を挙げると、インパネの左右に設置されるスピーカー。ヘッドランプと共通の丸型デザインでまとめられている。またベーシックな「A」、普及グレードの「G」は鉄ホイールが標準装備だが、ボディカラーに合わせてホワイトとガンメタの2色が用意されるなどきめ細かい対応である。
遊び心あふれるデザインで、どんなシーンにも合いそうなハスラーだが、ワゴンRベースだけあって多彩なシートアレンジは車中泊もこなしてしまう。釣りやキャンプなどアウトドアから街乗りまで、使い方の可能性は大きく広がる。
【画像ギャラリー】Keiの再来!? クロスオーバーSUVの新ジャンル開拓へ! バカ売れ初代ハスラー徹底解剖(16枚)画像ギャラリー■専門家が分析する! ハスラー人気の真実
●“狭間ニーズ”をつく意外性。長続きは?
スズキの新しい軽クロスオーバー、ハスラーが絶好調らしい。日経新聞によると、すでに月販目標の5倍にあたる2万5000台の受注があり、工場では休日返上の増産体制に取り組んでいるとのこと。じつに景気のいい話でご同慶の至りであります。
ハスラーが何でまたこんなに売れてるのか? ま、基本的にはスズキのマーケティングセンスのよさだと思うけれど、その底流には世界的なクロスオーバーSUVブームがあると思う。
先日ルノーキャプチャーの試乗会で聞いたんですが、欧州ではミニバンの人気が下がってるのと対照的に、日産ジュークが火をつけた小型クロスオーバーが大人気で、キャプチャーも月販1万2000台を売る大ヒットらしい。キャプチャーは一見クロカン風だけどじつはFFのみの設定。やっぱり、流行はライトなクロスオーバーにシフトしていることがわかる。クルマは、どんなクラスでも実用品であると同時に嗜好品だから、誰にでも「人と違ったクルマに乗りたい」という願望がある。
いまの軽自動車で「みんなが乗ってるクルマ」といえば、ワゴンRに代表されるトールワゴンやタントが市場を切り拓いたモアスペース型のワゴン。トールワゴン系の実用性は捨て難いけれど「こういうのと違うクルマが欲しい」、これだけ軽が売れている以上、そういう人が少なからずいるのは間違いない。
そこにワゴンRをクロスオーバー風に仕立てたハスラーを投入したのがスズキのセンスのよさ。パッと人気に火がついた。そういう意味じゃ、ハスラーは世界でもっとも小さくてライトなクロスオーバー。ヒットするのは必然だったのかも!
(TEXT/鈴木直也)
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■「やられた!」と叫んだ!? 軽自動車の新しいニーズ創造にライバル各社力を入れる
●年内に遊び心満点の新型軽が登場!(ダイハツ)
この本の締め切り直前に“遊び心を持った”新型軽自動車の投入を明らかにしたダイハツ。スズキへの並々ならぬライバル心を感じる。
ハスラーは、斬新なデザインも含め軽自動車に新しい顧客を呼び込む可能性があるいいクルマだと思います。
我がダイハツは、お客さまにできるだけ低燃費、低価格のクルマを提供できるように努めています。その代表的な車種として、当社の屋台骨を支えているムーヴ、タントといった既存車種の強化を進めています。
いっぽう、軽自動車界の競争が激しくなるなか、4月の消費税増税、さらに2015年の軽自動車税引き上げを控えており、低燃費や低価格以外のニーズに対応した、新しい軸となる新型車の必要性も感じています。
現在、非日常で楽しめレジャーユースに使える、遊び心を持った新型車の開発を進めており、2014年内には発売の予定です。
ご期待ください。
●今年秋にクロスオーバー車投入(ホンダ)
Nシリーズが好調なホンダにも隠し玉があった。シリーズ第5弾となるクロスオーバーSUVを11月に発売予定だ。
新しいニーズの開拓は、これからの軽自動車界の重要なテーマだと考えています。そうしたなか登場したハスラーは、とても魅力的なクルマで、ひとつの方向性を示してくれています。
ホンダも、今年秋に遊び心満点のクロスオーバーSUVを発売する予定です。また、2シーターオープンのS660も投入します。ともに新しい需要を掘り起こす新型車として期待しています。
このうち、クロスオーバータイプの新型車は、ハスラーとはまったく違うクルマですが、両車で軽自動車の新市場を盛り上げていければいいですね。
●消費者の期待をヒシヒシ感じる(三菱)
日産との軽自動車の共同事業NMKVを進めている三菱。2月19日発売のeKスペースに注力するという。
スズキさんのハスラーはいいクルマですね。コンセプトといいデザインといい、次世代の軽自動車界の方向を示すクルマといっていいでしょう。
三菱自動車では、初代eKシリーズに大径タイヤを装着し全高と最低地上高を上げた「アクティブ」をラインアップしており、軽自動車のクロスオーバーSUVの先がけとなりました。また、パジェロミニが商品ラインアップから消えています。
そうした実績から、お客さまが三菱自動車にご期待いただいているのは強く感じています。
当面は、新規投入するeKスペースを含めたシリーズ強化を進めますが、将来的にはSUVの開発も進めたいと思います。
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