月販トップに輝いたライズは盤石か!?? 新SUV戦国時代へ突入!!

■ワイルド感もある都会派SUVが今の売れ筋 ライズはドンピシャ

 2020年秋に発売されるトヨタ「ヤリスクロス」も、ライズのライバル車になり得る。ヤリスの名称は付くが、ボディは別設計でプロトタイプは全長が4180mm、全幅は1765mmの3ナンバー車だ。エンジンは1.5Lのノーマルタイプとハイブリッドを用意する。価格はヴェゼルと同程度で、ベーシックなグレードの場合、ノーマルエンジンが215万円、ハイブリッドは255万円前後だ。

3ナンバーサイズでボリューム感があり、フェンダーなどの筋肉質なフォルムが印象的な「ヤリスクロス」。2020年8月31日に発表&発売予定となっている

 ヤリスクロスも堅調に売れると思うが、ライズに比べて雰囲気が都会的だ。上級車種でいえば、ヤリスクロスはC-HR、ライズはオフロード感覚の強いRAV4に似ている。

 今は輸入車も含めて都会的な車種が大幅に増えた結果、SUVの原点回帰が始まった。RAV4の売れ行きはC-HRを大きく上まわる。輸入車のジープブランドでも、オフロードSUVの「ラングラー」が人気を高めている。この市場環境を考えると、ヤリスクロスの売れ行きが、発売後長期間にわたりライズを上まわることはないと考える。

 以上のように、5ナンバーサイズで野性味を伴うライズは、今のSUVに対するニーズを巧みに汲み取った。ジムニーも息の長い人気を持続しており「オフロード感覚を備えた小さなSUV」が売れ筋になっている。この販売動向は、今後各メーカーが国内需要を高める上で、商品開発の大切なヒントになると思う。

【画像ギャラリー】堅調に上位にランクイン! 人気コンパクトSUVの座を確立した「ライズ」を詳しく

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!