bB、ザッツ…何がダメだった? 売れそうで売れなかった車 5選

エクシーガ&クロスオーバー7/2008年発売

2008年発売のエクシーガ。2015年に大幅刷新でエクシーガ クロスオーバー7に引き継ぐまでスバル唯一の3列シート車に
2008年発売のエクシーガ。2015年に大幅刷新でエクシーガ クロスオーバー7に引き継ぐまでスバル唯一の3列シート車に

 エクシーガは、水平対向エンジンを搭載する最初の3列シートミニバンとして2008年に発売。

 全幅は3ナンバーサイズだが、全高は1700mmを下まわり、後席側のドアは横開き式だ。スライドドアは装着していない。しかもミニバンでは珍しくフロントウインドウの角度を立てたので、外観は背の高いワゴンに見えた。

 エクシーガのような背の低いワゴン風のミニバンは、ストリームやウィッシュで人気を高めた。初代ストリームの発売は2000年、ウィッシュは2003年で、当時はセダン、ハッチバック、ワゴンなどからミニバンに乗り替えるユーザーも多かった。

初代ストリームやウィッシュはセダン、ハッチバックなどから切り替えるユーザーが多かった。(写真:初代ストリーム(2001))
初代ストリームやウィッシュはセダン、ハッチバックなどから切り替えるユーザーが多かった。(写真:初代ストリーム(2001))

 いきなり背の高いセレナやステップワゴンに乗り替えると違和感も生じるから、ストリームやウィッシュのようなワゴン風のミニバンを購入するユーザーも見受けられた。

 従って商品企画は悪くなかったが、エクシーガの発売は2008年だ。この時期にはミニバンも普及して、中間的な背の低い車種のニーズは下がっていた。つまりエクシーガの登場は遅すぎたのだ。

 しかも、スバルのブランドイメージは、優れた走行安定性や乗り心地にある。だからこそエクシーガは、ワゴン風に造り込んだが、スバルブランドとミニバンは根本的に合致しなかった。

 そのために発売の翌年となる2009年の時点で、登録台数は1か月当たり1000台を下まわった。

2015年の改良で車名変更されたクロスオーバー7。その後2017年12月に生産終了
2015年の改良で車名変更されたクロスオーバー7。その後2017年12月に生産終了

 2015年には大幅な改良を行ってSUVのクロスオーバー7に発展させている。良いアイデアだったが、すでに発売から7年を経過しており、人気は持ち直さなかった。

初代スズキSX4/2006年発売

2006発売のSX4。デザインはイタルデザインの作で、フィアットとの姉妹車。クロスオーバーの先駆けであった
2006発売のSX4。デザインはイタルデザインの作で、フィアットとの姉妹車。クロスオーバーの先駆けであった

 コンパクトサイズのSUVとして登場したが、外観は2004年に登場したスイフトに似ている。SUVらしさが希薄で、ボディはワイドな3ナンバー車だ。

 価格はスイフト「1.3G」が117万6000円の時に、SX4「1.5G」は164万8500円であった。SX4はボディとエンジン排気量が少し大きいものの、価格に割高感が伴い、売れ行きを低迷させた。

 2007年の登録台数は、1か月当たり1000台を下まわった。

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