トヨタ新型ヤリスクロスついに正式発表!! ライバルを蹴散らせるか

洗練された中に、SUV らしい力強さも

 エクステリアデザインのキーワードは、「ENERGETIC SMART(エネルギッシュ スマート)」。アクティブで洗練されたバランスの良いプロポーションを追求したそうだ。

ヤリスは全幅1695mmに抑えられているが、ヤリス クロスでは全幅が70mmも広げられており、フェンダー周りがグッとグラマラスになった

 確かに、一見シンプルだが、高いボンネットラインや、ボディサイドのキャラクターライン、大きく張り出した前後のフェンダー、さらにはリアフェンダーからテールにかけてのマッシブさなど、洗練されていながらも、エネルギッシュな雰囲気を醸し出している。

左右を繋いだ形状のテールアンプが、ヤリスの兄弟車ということを物語っている

 インテリアに関しては、インパネ周りのデザインはヤリスとほぼ同じだ。ステアリングには調整幅の大きいチルト&テレスコピックもあり、手触りの良いシート素材もヤリスと共通となる。ディスプレイオーディオも全車標準装備だ。

ヤリスは手引き式のサイドブレーキだったが、ヤリスクロスでは電動パーキングブレーキが標準装備となる 

 ただし、ヤリスが手引きのサイドブレーキだったのに対し、ヤリスクロスでは、電動パーキングブレーキが全車標準装備となっているほか、このセグメントでは珍しい運転席6ウェイパワーシートも、上級グレードの”Z”に標準装備されているなど、ヤリスよりも装備が充実している。

前後席の幅はヤリスと変わりないが、リアのガラスウィンドウが広いおかげで、後席の閉塞感はヤリスよりも少ない

他にも、4:2:4分割可倒式リアシート(”Z”と”G”に標準)や、6:4分割ができるアジャスタブルデッキボード、そしてハンズフリーパワーバックドア(”Z”と”G”にオプション設定:77,000円)など、ヤリスに対して、使い勝手が大幅に向上している。

 また、ハイブリッド車にはアクセサリーコンセント(AC100V/1500W)も設定されている(ハイブリッドのみ:44,000円)。

 最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」も、標準装備されている(X”Bパッケージ”除く)。具体的には、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシスト(LTA)、横風対応制御付のS-VSCは標準装備。

 アダプティブハイビームシステム(”Z”のみ。ヘッドアップディスプレイとセットオプション:99,000円)や、トヨタチームメイト(※アドバンストパーク)(ハイブリッド車のみ:~93,500円)、ブラインドスポットモニター(”Z”と”G”:49,500円)はオプションとなっている。

ヤリスクロスは「買い」だ!

 ガソリンエンジンのコンパクトカーを探しているのなら、ヤリスクロスは大本命となるだろう。

 ガソリンの「X 2WD(189万円)」ならば、ヴェゼル(ガソリンFF 「G・Honda Sensing」:約211万円)より約20万円も安く、6月登場のマツダCX-3ガソリン仕様(15S・2WD:189万2000円)とは、ほぼ同価格だが、走行性能や質感の高さは、ヤリス クロスの方が圧倒的に良い。

 また、ライズの中間グレード(2WD G:189.5万円)とほぼ同価格帯となるため、ライズを検討していた方にも、ヤリス クロスは射程圏内となる。

ライズの販売台数は、5月7916台、6月12823台、7月12283台と、1万台ペースを続けている サイズが近く、価格もそれほど変わらないため、ヤリス クロスへ変更する顧客もいるかもしれない

 ハイブリッド仕様を比べてみても、やはりヤリス クロスのハイブリッド「X 2WD(228万円)」が圧倒的に安い。最上級の「Z 2WD」でも258万円だ。

 ホンダヴェゼルは約250万円(HYBRID・Honda Sensing 2WD)、日産キックスは約276万円(X 2WD)であり、装備の有無の差はあるものの、ヤリス クロスのコストパフォーマンスの高さが際立っている。

 ヤリスクロスは、ボディサイズがコンパクト故に、後席は多少の狭さはあるが、このコストパフォーマンスの高さは大変魅力的だ。ヨーロピアンなデザインと、後席や荷室の使い勝手に満足でき、さらには運動性能の高さに魅力を感じられる方にとっては、ド・ストライクで「買い」だといえるだろう。

ヤリス クロスの価格帯は1,798,000円~2,815,000円 ヴェゼルやキックスと比べてコストパフォーマンスが高い

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