GT-RやタイプRなど相次いで消滅? 燃費&騒音規制と国産スポーツモデルの存亡

ホンダのスポーツモデルを買うなら今しかない!?

●シビックタイプR

世界1000台、日本200台限定 シビックタイプR Limited Edition。マイナーチェンジ版も含め、発売が延期された
世界1000台、日本200台限定 シビックタイプR Limited Edition。マイナーチェンジ版も含め、発売が延期された

 現行モデルについていえば、おそらく次期型がデビューする2022年までは販売されると思う。最後の1年で厳しいの、燃費じゃなく騒音規制です。タイヤ太いと、それだけで騒音規制を超えてしまうほど厳しいのだった。

 次期型についていえば「存在しない」方に1000点掛ける! 欲しいと考えるなら来年中に。

●NSX

2017年にフルモデルチェンジした現行型NSX。2020年1月から7月までの累計販売台数はわずか9台だった(WLTCモード:10.6km/L)
2017年にフルモデルチェンジした現行型NSX。2020年1月から7月までの累計販売台数はわずか9台だった(WLTCモード:10.6km/L)

 販売台数を考えると打てる手は少ない。NSXの開発にハンコ押した首脳陣も、ここまで売れないとは予想していなかったと思う。

 日本だけじゃなくメイン市場のアメリカだって新型コルベットの登場でトドメ刺された格好。いつ生産中止になってもおかしくないし、次期型の開発にOK出るとも思えないです。燃費規制関係なしに厳しい。

WRXやスイフトスポーツの今後はどうなる?

●WRX

スバルEJ20型エンジンの生産終了決定に伴い、WRX STIが生産終了した(写真:WRX STI EJ20 Final Edition)
スバルEJ20型エンジンの生産終了決定に伴い、WRX STIが生産終了した(写真:WRX STI EJ20 Final Edition)

 STIは絶版。S4も現在販売されているSTIスポーツがいつオーダーストップになってもおかしくない状況にある。スバル筋から聞いた話だと次期型を開発しており、日本でも販売予定らしい。

 問題は発売時期。スバルに燃費の良いハイブリッドやPHVなど出てこないと厳しいんじゃなかろうか。早くて2021年末か? S4を買うなら今です。

スイフトスポーツ

スイフトスポーツ(6速MT車)は、17.6km/Lと2020年燃費規制をパス出来る(6速ATではWLTCモード:16.6km/L)
スイフトスポーツ(6速MT車)は、17.6km/Lと2020年燃費規制をパス出来る(6速ATではWLTCモード:16.6km/L)

 燃費の良いクルマの多いスズキは、スポーツモデルを作りやすい環境にある。しかも6速MT車だと現時点ですら2020年規制をクリア出来る17.6km/L! 静かなエンジンなので騒音規制だってパスできることだろう。

 コンパクト&軽量なスポーツモデルは生き延びる。素晴らしいコンセプトだと思う。

◆  ◆  ◆

 以上、現在販売されているスポーツモデルの最新状況です。なかなか厳しいものの、遠からず電気自動車やPHV、ハイブリッドのスポーツモデルが出てくるだろう。

 リーフe+など今でも筑波サーキットを1分10秒台で走るポテンシャルを持つ。10年後もスポーツモデルは不滅だ。ただ100%エンジン車が欲しいなら早めに動くこと!

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