ついに王者ハスラーに迫る? 新型タフト 発売3か月の人気と現在地

対ハスラーでみる新型タフトの優位性は?

 両モデルが競合した場合、商品評価でどのような優位性を強調しているのか。

タフトは、ラフロード走行も可能で、なおかつ開放感のあるスカイフィールドトップがある。積載性の良い荷室も完備している
タフトは、ラフロード走行も可能で、なおかつ開放感のあるスカイフィールドトップがある。積載性の良い荷室も完備している

 タフトは、同じSUVでもラフロード走行にも対応できる190mmの最低地上高、開放感のあるスカイフィールドトップ、荷室がフラットになり、レジャー用品の積載性がよい、走りのポテンシャルの高さなどを上げている。

 これに対してハスラーは、マイルドハイブリッドによる燃費の良さと走行性の良さの両立、多彩なシートアレンジメントによる使い勝手の良さ、広い荷室スペースなどを強調している。最低地上高は180mmでタフトよりも10mm低い。

ハスラーは、マイルドハイブリッドによる燃費と走行性の良さを両立している。タフト同様に広い荷室スペースをもつ
ハスラーは、マイルドハイブリッドによる燃費と走行性の良さを両立している。タフト同様に広い荷室スペースをもつ

 実際に見積もりを取るとタフト4WD「Gターボ」(173万2500円)にパノラミックビューモニター、9インチナビ、ドライブレコーダー、ETCなど40万円強のオプション&付属品をつけて弾いて貰うと法定、法定外費用を含めて240万円強と出た。

 値引き額は総額から10万円が初回提示だが、下取り車があり、今後の交渉次第ではあと5万円以上上乗せが可能性の範囲にあるようだ。

 一方、ハスラー4WD「Xターボ」(174万6800円)に、タフト4WD「Gターボ」とほぼ同じオプション&付属品をつけて弾いて貰うと総支払額は241万円程度となっている。

 初回値引き提示額は5万円だが、下取り車や今後の交渉次第では、タフトとほぼ同じ額の最終回答を引き出すことも可能な状況にある。

軽SUV 今後のライバル争いはどうなる?

 今後の両モデルの販売推移はどうなるか。発売後間もないタフトの追い上げがさらに強まり、一時的にハスラーを抜くことも充分に考えられる。

 しかしながら半年以上が経過し、安定期に入ったらどうなるか。タフトはスタートダッシュで前に出ても、安定期になると急ブレーキがかかる可能性もある。

タフトが、一時的にハスラーを抜く可能性があるが、販売開始の半年後はどうなっているか?
タフトが、一時的にハスラーを抜く可能性があるが、販売開始の半年後はどうなっているか?

 個性が強いエクステリアデザインなので好き嫌いがはっきりし、飽きられやすいコンセプトを持っていると指摘する声も聞こえているからである。

【証言1:首都圏ダイハツ店営業担当者】

 タフトは、現時点でハスラーとは目立って競合するケースがあまり生じていない。こちらの方が男性ユーザーは80%程度と高い。あちらは女性の方が多いようだ。

 ハスラーよりも最低地上高が高いのでラフロードの走破性が良く、サンルーフで解放感もあるのでレジャーに出かけるのは向いている。現在は4万円相当のメッキグリルをサービスでつけているので、ほとんどのお客さんが装着している。

 今のところキャストアクティバ、同スポーツはじめ他のダイハツ軽自動車、スズキを中心としたSUVユーザーからの代替えが目立っている。最上級の4WD「Gターボ」を中心に売れている。

 バックオーダーがかなり貯まっているので、供給状態が良くなれば販売でハスラーを抜けるだろう。

【証言2:首都圏スズキアリーナ店営業担当者】

空前の大ヒットモデルとなった初代ハスラーは、キュートな丸っこいデザインを採用していた。2代目からは角ばったデザインを採用している
空前の大ヒットモデルとなった初代ハスラーは、キュートな丸っこいデザインを採用していた。2代目からは角ばったデザインを採用している

 現行ハスラーは2代目であり、空前のヒット作となった初代モデルの多数の代替え母体があるので、タフトと対抗しなくても充分に売っていける状況にある。

 初代モデルはキュートな丸っこいエクステリアデザインで女性にも人気が高かった。2代目は角張ったデザインを採用したことで、男性にも好まれるようになっている。

 エンジンはマイルドハイブリッドを搭載し、性能を向上させながら燃費も良くしている。多彩なシートアレンジはタフトにない強みとなっている。

 ジムニー、ジムニーシエラ、エスクード、クロスビー、SX4 Sクロスなど豊富なSUVラインナップもハスラーを支える保有母体となっている。

【画像ギャラリー】ダイハツ 新星タフトとスズキ 王者ハスラーをみる

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