日産ディーラーでQX60を販売するのが現実的
人気/不人気の格差が激しいと、QX60モノグラフを日産が導入しても、売れ行きを伸ばすのは難しい。
好調に販売できる車種を加えるなら、かつてのキューブのような子育て世代にも適する車内の広いコンパクトハイトワゴン、ティーダのような中高年齢層やダウンサイザーから支持される上質なコンパクトカー、フリードやシエンタに相当するコンパクトミニバンが必要だ。
しかし今の日産は、ブランドの立て直しを迫られている時期でもある。新型フェアレディZが披露され、2021年にはSUVスタイルの上級電気自動車となるアリアも発売される。各カテゴリーに1車種ずつ、日産を象徴するイメージリーダーが必要だ。
つまりSUV:QX60モノグラフ、スポーツカー:フェアレディZ、電気自動車:アリアになる。
本来ならミニバンとしては、マイナーチェンジではなくフルモデルチェンジされた新型エルグランド、同様に新型シーマも加えたいが、今の状況を見る限り難しそうだ。
QX60モノグラフは、人気を高めやすいLサイズSUVで、なおかつ外観を端正な印象に仕上げた。
売れ行きは、レクサスLXと同等の1ヵ月当たり50~70台と考えて、国内のラインナップに加える方法もあるだろう。取り扱いディーラーは、現在の日産の販売店で良い。
駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDになる。動力性能は不明だが、このタイプの車種では、日本の場合、高出力エンジンが歓迎される。
エコロジーには逆行するが、V型6気筒3.5Lに、過給器を装着した仕様があると販売にも貢献するだろう。レクサスLXも、V型8気筒5.7Lエンジンが大切な魅力になっている。
そしてQX60モノグラフが国内で発売されると「いよいよ日産が変わり始めた。元気を取り戻した」と強く実感させる。有名タレントに「さあ行くぞ、もう一度。やっちゃえ日産」とCMで言わせるより、はるかに高い効果が期待できるのではないだろうか。
コメント
コメントの使い方