■走行性能と使い勝手を両立した優良車
○ステップワゴン/月平均登録台数:2602台
●優れた特徴:オデッセイと同様、低床設計によって、乗降性や走行安定性が優れている。加速感も静かで滑らかだ。e:HEVも採用され、ライバルのセレナやヴォクシー系3姉妹車と比較して、走行性能が勝っている。
3列目のシートは床下に格納されるので、スッキリと広い荷室に変更できる。リアゲートには縦長のサブドアが内蔵され、狭い場所でも開閉しやすい。3列目の左側を床下に格納しておけば、サブドアを使って車内の最後部から乗り降りすることも可能だ。
●売れない理由:背の高いミニバンには派手なフロントマスクが求められるが、ステップワゴンは必ず大人しい顔立ちで登場する。その後、マイナーチェンジで派手に変更する繰り返しだ。「派手な顔は避けたい」と述べる開発者の意図も分かるが、登場時点のインパクトが乏しく、その後に変更しても販売は伸びない。
シートアレンジは実用的だが、注目される特徴が乏しい。3列目シートの座面は、2列目に比べて奥行寸法が75mm短い。従って3列目に座ると、大腿部に違和感が生じる。コンパクトミニバンのフリードが好調に売れて、ステップワゴンのユーザーを奪っている面もある。
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