嗚呼アコード、シビック……良い車なのになぜ? 売れていないホンダ車の事情


■運転すると分かる上質な乗り心地

○アコード/月平均登録台数:295台

運転すると上質感を実感できるホンダ アコード。リアウインドウを寝かせたモッタリした外観がネックか

●優れた特徴:操舵感は鈍く、カーブを曲がる時にはボディの揺り返しが少し大きい。その代わり乗り心地は快適だ。e:HEVの制御も進化して、モーター駆動を基本としながら、アクセル操作とエンジン回転数をある程度同期させた。後席を含めて居住性も良好だ。運転すると上質なクルマだと分かる。

●売れない理由:リアウインドウを寝かせた外観は、5ドアハッチバックのように見える。このような外観のLサイズセダンは、日本では売りにくい。

 さらに現行アコードの発売は、日本では2020年2月だが、北米では2017年7月に発表されていた。日本では北米の新型発表から2年半にわたり、安全装備などの劣る旧型を売っていた。

 つまりアコードにとって日本はオマケの市場だから、売れ行きが伸び悩んでも仕方がない。販売にも力が入らず、メーカーも諦めているように見える。

■ゆったり乗れて安定性も良好なミニバン

○オデッセイ/月平均登録台数:679台

ミニバンには珍しい低重心と高安定性をもつホンダ オデッセイ。外観や視界など、情緒的な部分が敬遠の理由か

●優れた特徴:オデッセイは床を平らに仕上げながら、その位置を低く抑えた。全高は1700mmを下まわるが、室内高は充分に確保されている。床が低いために乗降性が優れ、低重心になるから走行安定性も良好だ。

 3列目のシートは、床と座面の間隔が適度で、着座姿勢も自然な印象に仕上げた。足を前方へ投げ出すアルファード&ヴェルファイアよりも、快適に座れる。低重心で走りが良く、なおかつ多人数乗車時の居住性も優秀だ。快適性と低燃費を両立させたe:HEVも選べる。

●売れない理由:ミニバン開発の難しさは、機能の優れたクルマが好調に売れるとは限らないことだ。アルファード&ヴェルファイアに比べると、全高が低いために外観の存在感が乏しい。

 床が低いので乗員の視線も下がり、車内からの見晴らしが良くない。実用的な機能は優れているのに、情緒的な理由で販売が伸び悩む。

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